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ナース・ミントの悩み解決クリニック

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有料老人ホームで働く看護師の仕事内容とは?実は成長できる魅力的な職場だった!

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急性期の病棟で働いていると誰しも一度は「もう疲れた、老人ホームとかでゆっくり働きたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。

ただ老人ホームで働くのって「看護師としてのスキルが落ちるんじゃないか」「もう急性期で働けなくなるんじゃないか」という点が気になりますよね。

私は透析クリニックで働いているときに、病院の所有する有料老人ホームの当番をすることがあったのですが、その時に有料老人ホームは意外と学びが多いということに驚きました!

有料老人ホームは在宅介護なので緩和ケア、ターミナルケアに携わることができます。

在宅だからこそ病院では決して実現できない、温かな最期を看護の力で作ることができるんです!

そんな有料老人ホーム看護師の仕事の魅力を体験者目線で語ります。

有料老人ホームへの転職をお考えの方はぜひ参考にしてくださいね!

*有料老人ホームのサービス内容は、施設によって大きく異なります。

 本記事は私の働いた有料老人ホームをもとに書いています。

 有料老人ホームと特養・老健の違い

有料老人ホームと特養・老健が混合してしまっている方が多いので、まずはその違いから説明します。

有料老人ホームは入居者にとっては「在宅」という概念になります。

賃貸に住みながら、介護サービスを受けているというイメージです。

有料老人ホームのサービス内容は施設によって千差万別で、要介護の人は全く受け入れないという施設から、看取りまで行うという施設まであります。

要介護者が入居する場合は「在宅介護」ということになり介護保険上では「訪問介護」「訪問看護」を利用することになります。

特養・老健の場合は介護老人福祉施設といわれており公的な「施設」という概念になります。

そのためだれでも入居できるわけではなく、要介護状態でなければ入ることはできません。

特養は施設なので看護師の仕事も施設のタイムスケジュールに沿って行われます。

有料老人ホームの看護師の役割

有料老人ホームは「在宅介護」です。

そのため入居者さんの健康維持をしながら、その人らしいより良い生活を送るための看護が求められます。

ちなみに私の働いていた有料老人ホームでは要介護者も入居し看取りまで行っていました。

バイタルサイン測定

日々の健康チェックを行います。

急性期の病院のようにこまめに測る必要はありません。

変わったことはないか確認しながらラウンドします。

 配薬管理

自分で薬の管理ができない入居者さんの配薬管理を行います。

 通院付き添い

1人で病院に行けない入居者さんの通院付き添いも行います。

 介護士さんへの指示・指導

看護師は介護士さんにケアの方法などを指示・指導する役割もあります。

そのため介護士さんに向けて褥瘡予防や認知症の対応などの勉強会を開いたりをしていました。

介護保険利用者の場合は訪問看護のケア

訪問看護の枠を利用している入居者さんには、その枠を利用して点滴管理や注入、褥瘡処置などを行います。

 訪問診療の補助

当有料老人ホームは病院が所有している建物なので、往診が必要な入居者さんに対しては親病院の医師が往診にきていました。

そのため往診の際の診察介助も行っていました。

看取り

在宅における看取りは家族が主体で行える環境を整えなければいけません。

そのため看護師は家族の不安を軽減しながら、最期の時間を家族だけで過ごせるように関わります。

当有料老人ホームの場合だと、入居者さんの容態は思わしくない時点で家族に来てもらいます。

そして亡くなりそうだということを医師にも連絡を入れておきます。

家族が揃いみんなで体をさすったり、話しかけたりしながら最期の時間を過ごしてもらいます。

そして呼吸、心肺が止まったら医師を呼び、医師が死亡診断をします。

エンゼルケアも看護師が行います。

*家族や本人が延命を希望している場合は、容態が変化した時に救命措置をとることになるので、急変時の対応をどうするのかはあらかじめ家族としっかり話をしておかなければいけません。

有料老人ホーム一日の流れ

有料老人ホーム看護師の一日はこのようになっています。

 8:00 出勤

8:00~9:00 朝食の終わっている入居者さんから内服確認をしながらバイタルサインチェックを行います。

 

合間にナースコールの対応をしながら訪問看護のサービスを行っていきます。

 

12:00~13:00 昼食の介助・配薬確認

13:00~14:00 休憩

 

合間にナースコールの対応をしながら訪問看護のサービスを行っていきます。

 

16:30 勤務終了

 

訪問看護は30分など時間が決まっているため、急性期の病院のように時間に追われるということがありません。 

有料老人ホーム看護師のメリット

残業、時間外がない

有料老人ホームは残業、時間外業務がないというのが一番の魅力です。

有料老人ホームの場合、緊急入院がなければ急変もよほどのことがなければ起こりません。

また万が一急変が起きても救急車で搬送されるか、看取りかのどちらかなので時間的な影響はさほど受けません。

体力的に楽

一日がゆったり過ぎていくので体力的には非常に楽です。

 精神的に楽

急性期の時のような時間に追われるということがないので精神的にも楽になります。

急性期で働くと検査出しの時にエレベーターがなかなか来ないだけでも、イライラすると思うのですがそういったこともなくなります。

 ゆっくり入居者さんと関われる

時間的な余裕もあるので入居者さんともゆっくり関わることができます。

急性期で働いていると話のながーい患者さんに対して、正直「とりあえず質問に答えてくれー。こっちは後がつかえているんですけどー」と思ってしまうときがあると思いますが「後がつかえる」ということがないので、ゆっくり入居者さんの話を聞いてあげることができます。

ターミナルケアの勉強ができる

看取りもしている有料老人ホームで働くと病院以上にターミナルケアの勉強ができます。

病院で行う緩和ケア・ターミナルケアってどうしてもモルヒネを使ったり、酸素を使ったり「医療」に頼る緩和がメインになってしまうと思うんです。

そして本人が「○○食べたい」と言っても、誤嚥したら危ないからといって食べさせてあげられないというのが現状だと思います。

でも在宅での看取りの場合はモルヒネや酸素を使った緩和を行いながら、本人が食べたいといったものに関しては制限せずに食べさせてあげることができます。

また本人がお風呂に入りたいと言ったら家族に手伝ってもらいながら、お風呂に入れてあげることも可能です。

私も看取りの場面につかせて頂いたことがありますが、その方は意識がなくなるまでビールを飲んでました。

このように在宅なら最期の最期まで本人の好きなことが実現可能となります。

病院だとモルヒネも酸素も、苦痛を取り除くためのものに過ぎませんが、在宅になるとモルヒネや酸素で苦痛を取り、さらには本人のしたいことができるという状況までもっていくことができるんです。

有料老人ホームで働くと、病院では決して体験できない学びを得ることができます。

有料老人ホーム看護師のデメリット

 医師が常駐していないので責任が重い

有料老人ホームの場合は医師が常駐しておらず、看護師に判断が委ねられるので責任が重たくなります。

私の場合は困ったことがあったら、親病院の医師や師長に電話で確認ができたので、そこまで負担は大きくありませんでした。

就職前に仕事上で困ったときの相談先があるのか確認しておくといいと思いますよ。

 夜間オンコールがある施設も

私は夜勤もオンコールもありませんでしたが、場所によってはオンコールや夜勤もあるので予め確認が必要です。

急性期に復帰するのが怖くなる

一度急性期を離れると急性期に戻るのが怖くなるという人も多いです。

私はNICU→透析クリニック&有料老人ホーム→循環器・呼吸器病棟というかなり異色な経歴ですがなんとかなってます(笑)

介護士との距離感が難しい

施設にもよるかもしれませんが、介護士との距離の取り方には苦労しました。

介護職と看護職の仕事のうち分けがあいまいなところがあるので、おばちゃん介護士に「あんたは全然手伝ってくれへんな」と面と向かって言われたりしました(*_*;

若い介護士さんとはお互いに協力しあいながら楽しく仕事ができたのですが、全然動かないおばちゃん介護士ほど文句をいっては看護師に自分の仕事を押し付けようとしてきました。

って、個人の問題かもしれないのですが、、、(;^ω^)

そういうこともあり、気の強い看護師の場合はおばちゃん介護士と喧嘩になることもしょっちゅうだったようで、有料老人ホームの手伝いにいく看護師は私を含め数名に限られていました。

このような介護士と看護師との軋轢は決して珍しいものではなく、介護施設あるあるのようです。

仲良くなった介護士さんから聞きました。

有料老人ホーム看護師に向いている人 

在宅看護・ターミナルケアに興味がある人

在宅看護・ターミナルケアに興味がある人にとっては刺激の多い仕事内容だと思います。

私はもともとターミナルケアに興味があったわけではありませんが、はじめてターミナルケアをした時に「在宅ってすごい!」と感動しました。

患者さんとゆっくり関わりたい人

急性期のようなバタバタした感じが苦手で、ゆっくりと患者さん一人1人と関わりたいという方は、まさにピッタリな職場です。

介護士さんとのコミュニケーションが上手にとれる人

介護施設あるあるといわれている看護師と介護士の軋轢を上手にすり抜けていくコミュニケーション能力が必須になります。

介護施設の場合、看護師が少数派になります。

「多勢に無勢」という言葉があるように、どんなに論理的に討論しようとしても口達者なおばちゃん軍団には勝てません。

なのでおばちゃん介護士と衝突せず、かつおばちゃんの圧力に押しつぶされることなく上手につきあっていくスキルが必要になります。

有料老人ホーム看護師に向かない人

急性期のバリバリ医療が好きな人

緊急入院も急変も私がいたら大丈夫よ!といった、超たくましい看護師にとっては時間の流れがゆったりすぎて物足りないと感じるかもしれません。

たった一人で死亡確認するなんて無理!という人

死亡診断は医師がしますが、末期の方に寄り添い死亡確認するまでは看護師が一人で対応することになります。

そのことを精神的に負担に感じる人には老人ホームで働くというのは難しいといえます。

ただ看取りをしていない有料老人ホームの場合は問題ないですよ!

なんで介護士に気を使わなアカンねん!と思っている人

介護施設や有料老人ホームは介護がメインの場になるので、看護師と介護士が協力して仕事をしていくことが重要になります。

介護施設の場合、介護士と看護師の仕事内容の振り分けが明確になっていない部分が多くあるのですが、そのような場面で「なんで私(看護師)がしないといけないの?」という態度をとると一瞬にして袋叩きにあいます。(これ、やっちゃう人結構多いんです)

そのため看護師だからとか、介護士だからと線引きせずみんなで協力しあえる柔軟性が求められます。

 「そんなの無理!」という人は、人間関係で苦労することが予測されるのでお勧めできません。

有料老人ホーム気になるQ&A

 有料老人ホームで働く上で気になることは他にもあると思います。

あなたの気になっている点についてQ&A方式でお伝えします。

給料はどうなんですか?

有料老人ホームは施設ごとのサービス内容が千差万別のため、看護師の労働条件も施設によって大きく異なります。

そのため給料の高いところもあれば、低いところもあります。

転職サイトで給料の高い施設を探してもらうというのが一番効率がいいと思います。

看護スキルは落ちませんか?

訪問看護を行っている有料老人ホームの場合は、採血、点滴、ポート管理、在宅酸素などの医療行為は行うことができます。

急性期の病院に比べると医療技術の幅は狭まりますが、とりあえず採血の腕を落とす心配はありません。

また病院では学べない看護が学べるので、一つの経験としてとらえるといいと思います。

新人でもなれますか?

介護施設は新人での募集は少ないと考えられます。

新人でも募集している施設があるかもしれませんが、介護施設では看護師一人で判断しなければいけない場面も多くなります。

そのため臨床経験なしにこのような施設にいくと、あなた自身が大きなリスクを背負うことになるのであまりお勧めはできません。

さいごに

有料老人ホームの看護師というと、看護師としてのキャリアアップにつながらないのではないかと思われがちですが、決してそのようなわけではありません。

急性期の病院では学べない看護を学ぶことができます。

また急性期のような残業に追われることもないので、ライフワークバランスもとりやすくなりますよ。

☟ちなみに私が有料老人ホームで働くきっかけになった転職サイトがこち