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ナース・ミントの悩み解決クリニック

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飛び込み出産しか道がない 深刻な事情を持つ妊婦を救う4つのホットライン

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飛び込み出産は本当に危険なことなので絶対にしてはいけません。

・お金がない

・パートナーに頼れない

・家族に相談でない

様々な理由から飛び込み出産に至ってしまう方が多いのですが、本当に危険なのでしてはいけません。

・ここでは飛び込み出産がなぜ危険なのか

・頼れる先がない場合どうしたらいいか

について説明していきます。

 飛び込み出産とは

飛び込出産とは名前通り、妊娠中に妊婦検診を受けずにお産が始まってから急に病院に飛び込んでくる妊婦さんのことを指します。

また飛び込み出産する妊婦さんのことを「未受診妊婦」と呼びます。

一般的には「野良妊婦」と言われることもあります。

2009年に大阪府が設けた未受診妊婦の定義は

・妊婦検診を1回も受けずに分娩または入院に至った

・全妊娠経過を通じての妊婦検診受診回数が3回以下

・最終受診日から3ケ月以上受診がない

となっています。

なんで検診に行かないといけないの?

何で検診に行かないといけないの?

なんで検診に行かないといけないのかというと、安全に赤ちゃんを出産するためです!

本来なら妊娠23週までは4週間に一回、24週から35週までは2週間に一回、それ以降は1週間に1回妊婦検診に通います。

具体的に検診で何を見るかというと

・ママが感染症や持病を持っていないかの確認

・胎児が正常に成長しているかの確認

・切迫早産のリスクがないかの確認

・妊娠高血圧症などの合併症を起こしていないかの確認

もし異常があれば入院したり、専門的な治療が出来る病院を紹介します。

他には出産後の支援体制などの確認やマタニティブルーなどに対して精神的なケアもしています。

このように検診を通して、ママ・赤ちゃんの身体面・精神面・社会面から安全に出産出来る環境を整えていくのです。

飛び込み出産で生じるリスク

出産というのはとても大きな危険を伴うものです。

しかし日本では妊娠・出産に対して【危険】と認識をしている人は少ないです。

それもそのはず、日本の医療水準は世界トップレベルで、下の表を見て頂ければ分かるように妊婦死亡率も赤ちゃんの死亡率も断トツで世界一の低さなのです。

 

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だから、妊娠・出産に対して【危険】と思っている人は少なく、普通に産まれてくるのが当たり前と思っている人が多いのです。

しかし発展途上国では76人に1人の妊婦が妊娠、出産による合併症で死亡しています。

医療体制が整っていなければ、本来妊娠・出産はとてもリスクの大きいものなのです。

日本と発展途上国では衛生面など異なる点はありますが、未受診妊婦は日本にいながら発展途上国の妊婦と同じようなリスクを抱えているといっても過言ではありません。

実際に未受診妊婦の赤ちゃんの死亡率は、ママが検診にかかっていた赤ちゃんの死亡率の16倍にもなっています。

また、飛び込み出産の場合

・ママがどんな感染症や病気を持っているのか

・妊娠何週なのか

・赤ちゃんはきちんと育っているのか

・赤ちゃんは元気なのか

その他色々な情報が全く分からないので、救急車を呼んでもどこの病院でも受け入れてくれるという訳ではなく、NICUのある病院というのが条件になってきます。

そのため緊急事態になってもたらい回しにされる可能性が高くなります。

またその妊婦がウイルス性肝炎やHIVなどに感染していた場合は、医師や看護師への感染のリスクがあるため、周囲の人間にとっても飛び込み出産はとても危険なものとなります。

実際にあった未受診妊婦6つの事例

飛び込み出産する妊婦さんは何で検診に行かなかったのか、これには深い深い理由があります。

2009年の大阪府が実施した調査では、未受診の理由で「お金がない」「無知」などが挙げられています。

しかし実際に未受診妊婦をみていると、本当の原因はもっと違うところにあることが分かります。

どのような人が未受診妊婦となっているのか、よくある6つのケースをあげて説明します。

 お客さんの子どもを妊娠した風俗嬢

「お客の子を妊娠した」というケースはとても多く、2度3度と飛び込み出産を繰り返す人もいます。

そして、このような未受診妊婦は梅毒や、クラミジアなど性感染症に感染しているケースが多いです。

 不特定多数の男性と関係を持っていたため誰が父親か分からない女性

風俗嬢に続き、このようなケースも多いです。

また性感染症に感染している事が多々あります。

 不倫相手や元カレの子どもを妊娠したケース

こちらのケースも多いです。

不倫相手に相談したが認知してくれなかった。

別れた後に妊娠が発覚したが、今さら元カレに相談出来なかった。

など赤ちゃんの父親は誰なのか分かっているのに頼ることが出来ないのです。

 パートナーからDVを受けている

このような女性は面会時に顔を腫らしていたり、歯が欠けていたりするので一目でどんな状況に置かれているかが分かります。

・妊娠中も検診のお金を貰えなかった、、、というか、パートナーに自分のお金も巻き上げられていた。

・束縛がきつく自由に家から出られなかった

という理由から検診に行けなかったというケースもありました。

 子ども9人全員飛び込みで出産している夫婦

子沢山で全員飛び込み出産というケースもあります。

なかには前回の赤ちゃんが未受診によって死亡しているにも関わらず、再度飛び込み出産をする人もいました。

 妊娠を親に相談出来なかった中学生

私が働いていた病院では年に数人ですが、妊娠したことを親に相談出来ずに臨月まで至ったという14~15歳の女の子が未受診妊婦として運ばれてきました。

見た目はいたって普通、というかむしろ真面目で大人しそうだったりします。

そして、その女の子の両親も至って普通の両親でした。

このようなケースの場合、女の子は妊娠したことを誰にも言えなくて、どうしようかと思っていたら今日に至ってしまったという事が多いです。

そして家族のだれ一人として、女の子の妊娠に気付かなかったといいます。

 これらの経緯から原因はお金がないだけではなく、置かれる立場によって様々な事情を抱えていることが分かります。

 未受診妊婦の赤ちゃんって、産まれた後どうしてるの?

未受診妊婦の場合赤ちゃんに愛着がない場合が多く、自宅に連れて帰らない人が多くいます。

なかには「連れて帰れなんて言われても困ります」と言ってくる人もいました。

そのような場合、赤ちゃんは施設に行くことになります。

実際に沢山の赤ちゃんが施設に行くのを目にしてきました。

他には中学生など若年で出産した場合、女の子の親が養子として赤ちゃんを育てているという家庭もあります。

またDVを受けている未受診妊婦で、赤ちゃんには愛情がありパートナーから離れたいという気持ちをしっかりと持っている人に対して、パートナーに極秘で他県にある母子寮へ逃げるための段取りを行ったこともあります。

他には出産直後は母親の自覚が全くなかったのですが、徐々に母親としての自覚と赤ちゃんへの愛情が芽生え、立派なママになって退院していった人もいました。

その人が、退院後育児に奮闘しながらも楽しく暮らしているという内容の手紙と、赤ちゃんの写真を病院宛に送ってくれた時はとても感動しました。

このように未受診妊婦の背景や事情によって、赤ちゃんの今後の人生も大きく変わってきます

 一人で悩まないで!もしもの時に頼れる4つのホットライン

未受診妊婦を増やさないためにまず考えられるのは【望まない妊娠をしないためにきちんと避妊する】という事です。

しかしあってはならないことですが、望まない妊娠をしてしまったとします。

その時に「お金がない」「パートナー、家族に頼れない」など危機的状況にいると未受診妊婦になる可能性があります。

そのような場合にどのようなセーフティネットがあるか紹介します。

これらのセーフティネットを利用することで自分の生活基盤を整え、身の安全を確保しましょう。

また妊娠22週未満の場合は、妊娠を継続するのか冷静に考えましょう

公的な補助金

生活保護をはじめ、緊急小口貸付資金というお金を貸してくれる制度などもありますので、お住まいの市役所窓口で相談しましょう。

☟妊娠・出産に関するお金を工面する方法をまとめています。

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母子生活支援施設

母子生活支援施設とは、配偶者のいない女性の自立を支援するための施設です。

DVを受けている女性の避難場所にもなっています。

相談窓口はお住まいの福祉事務所です。

出産後、住む場所や頼れる人がいない場合や、現にDVを受けていてかくまって欲しいという方は福祉事務所に相談しましょう。

☟DV被害相談についてこちらの記事に詳しく書いています。

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女性センター

女性センターはDVを受けている女性の相談を受け付けています。

各自治体に配置されていますので、DVを受けている人は一度相談しましょう。

女性センター | 内閣府男女共同参画局

妊娠SOSネットワーク

望まない妊娠をはじめ、妊娠・出産に関する悩みを持っている人への電話相談を受け付けている機関があります。

・お金が無くて病院にかかれない

・中絶したいけどお金がない

・産むしかない・産んであげたいけど育てられない

・しばらくは育てるのは無理。だけどいつかは育ててあげたい

・経済的には大変だけど自分で育ててあげたい

・相手のことがよく分からない

これらのような相談にも応じてくれます。

パートナーや家族に相談できない場合は、積極的に利用しましょう。

全国のにんしんSOS相談窓口 | 一般社団法人全国妊娠SOSネットワーク

下のページでは様々な悩み別の対処法が記載されています。

妊娠?どうしよう お悩み別情報 | 一般社団法人全国妊娠SOSネットワーク

まとめ

飛び込み出産はあなたの命が危険なのはもちろん、赤ちゃんの人生までも大きな影響を与えます。

そのためお金がない、誰にも相談できないという場合も一人で抱えてはいけません。

必ずあなたを助けてくれる窓口があります。