stellacafe

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

stellacafe

老後、介護、育児など生活に関する悩み解決に向けて、ナースの視点を活かして情報発信します!

MENU

飛び込み出産しか道がない 深刻な事情を持つ妊婦を救う4つのホットライン

初めて当サイトをお越しの方はこちらから1.stellacafeって何?生活の悩み解決にむけて情報発信しているサイトです。  
2.窃盗に不倫も!ゲスいママ友トラブルを経て学んだ賢い付き合い方 
3.育児ノイローゼに繋がる5つの原因を徹底解説!みさえに学ぶ9つの育児ストレス対処法

スポンサードリンク


f:id:stellacafe7:20161221093451j:plain

ドラマ「コウノドリ」で取り上げられた飛び込み出産

飛び込み出産の危険性を知っている人は少なく、

「お金がないのにどうしろっていうの!」

「そもそもなんで検診に行かないといけないの?」

と、考える人が多くいます。

コウノドリ」を見た人はご存知の通り、飛び込み出産はかなり危険な行為です。

私は4年半NICU病棟で働き、沢山の飛び込み出産をする妊婦さんをみてきました。

その中で見えてきたもの、それは、飛び込み出産がかかえる問題は本当に闇が深く

飛び込み出産は危険だから検診に行こう

・お金がないなら公的支援を受けよう

などと広報活動するだけでは到底解決出来ないものだと言う事です。

ここで実際にあった飛び込み出産の事例を挙げながら、本当の問題は何なのか考えてみました。

 飛び込み出産とは

飛び込出産とは名前通り、妊娠中に妊婦検診を受けずにお産が始まってから急に病院に飛び込んでくる妊婦さんのことを指します。

また、飛び込み出産する妊婦さんのことを「未受診妊婦」と呼びます。

一般的には「野良妊婦」と言われることもあります。

2009年に大阪府が設けた未受診妊婦の定義は

・妊婦検診を1回も受けずに分娩または入院に至った

・全妊娠経過を通じての妊婦検診受診回数が3回以下

・最終受診日から3ケ月以上受診がない

となっています。

なんで検診に行かないといけないの?

何で検診に行かないといけないの?

本来なら妊娠23週までは4週間に一回、24週から35週までは2週間に一回、それ以降は1週間に1回妊婦検診に通います。

では、なんで検診に行かないといけないのかというと、安全に赤ちゃんを出産するためです!

具体的に検診で何を見るかというと

・ママが感染症や持病を持っていないかの確認

・胎児が正常に成長しているかの確認

・切迫早産のリスクがないかの確認

・妊娠高血圧症などの合併症を起こしていないかの確認

もし異常があれば入院したり、専門的な治療が出来る病院を紹介します。

他には、出産後の支援体制などの確認やマタニティブルーなどに対して精神的なケアもしています。

このように検診を通して、ママ・赤ちゃんの身体面・精神面・社会面から安全に出産出来る環境を整えていくのです。

飛び込み出産で生じるリスク

日本では妊娠・出産に対して【危険】と認識をしている人は少ないです。

それもそのはず、日本の医療水準は世界トップレベルで、下の表を見て頂ければ分かるように妊婦死亡率も赤ちゃんの死亡率も断トツで世界一の低さなのです。

 

f:id:stellacafe7:20161219082013p:plain

だから、妊娠・出産に対して【危険】と思っている人は少なく、普通に産まれてくるのが当たり前と思っている人が多いのです。

しかし、発展途上国では76人に1人の妊婦が妊娠、出産による合併症で死亡しています。

医療体制が整っていなければ、本来妊娠・出産はとてもリスクの大きいものなのです。

日本と発展途上国では衛生面など異なる点はありますが、未受診妊婦は日本にいながら発展途上国の妊婦と同じようなリスクを抱えていると言っても過言ではありません。

実際に、未受診妊婦の赤ちゃんの死亡率は、ママが検診にかかっていた赤ちゃんの死亡率の16倍にもなっています。

また、飛び込み出産の場合

・ママがどんな感染症や病気を持っているのか

・妊娠何週なのか

・赤ちゃんはきちんと育っているのか

・赤ちゃんは元気なのか

その他色々な情報が全く分からないので、救急車を呼んでもどこの病院でも受け入れてくれるという訳ではなく、NICUのある病院というのが条件になってきます。

そのため緊急事態になっても、たらい回しにされる可能性が高くなります。

また、その妊婦がウイルス性肝炎やHIVなどに感染していた場合は、医師や看護師への感染のリスクがあるため、周囲の人間にとっても飛び込み出産はとても危険なものとなります。

実際にあった未受診妊婦6つの事例

飛び込み出産する妊婦さんは何で検診に行かなかったのか、これには深い深い理由があります。

2009年の大阪府が実施した調査では、未受診の理由で「お金がない」「無知」などが挙げられています。

しかし、実際に未受診妊婦をみていると、本当の原因はもっと違うところにあることが分かります。

どのような人が未受診妊婦となっているのか、よくある6つのケースをあげて説明します。

 お客さんの子どもを妊娠した風俗嬢

「お客の子を妊娠した」というケースはとても多く、2度3度と飛び込み出産を繰り返す人もいます。

そして、このような未受診妊婦は梅毒や、クラミジアなど性感染症に感染しているケースが多いです。

 不特定多数の男性と関係を持っていたため誰が父親か分からない女性

風俗嬢に続き、このようなケースも多いです。

また性感染症に感染している事が多々あります。

 不倫相手や元カレの子どもを妊娠したケース

こちらのケースも多いです。

不倫相手に相談したが認知してくれなかった。

別れた後に妊娠が発覚したが、今さら元カレに相談出来なかった。

など、赤ちゃんの父親は誰なのか分かっているのに、頼る事が出来ないのです。

元カレの子どもを妊娠したという人が

「妊娠には気づいていた。だから流産するために、わざとタバコもお酒もしたし、激しい運動もしてた。でも流産しなくて今日に至ってしまった」

と言った時はとても衝撃的でした。

 パートナーからDVを受けている

このような女性は、面会時に顔を腫らしていたり、歯が欠けていたりするので、一目でどんな状況に置かれているかが分かります。

・妊娠中も検診のお金を貰えなかった、、、というか、パートナーに自分のお金も巻き上げられていた。

・束縛がきつく自由に家から出られなかった

という理由から検診に行けなかったというケースもありました。

 子ども9人全員飛び込みで出産している夫婦

子沢山で全員飛び込み出産というケースも多いです。

中には、前回の赤ちゃんが未受診によって死亡しているにも関わらず、再度飛び込み出産をする人もいて、先生から「未受診は危険なので、今後は絶対にしないでください」と言われると、妊婦の夫が「金がないのにどうしろっちゅーねん」と声を荒げる始末、、、

お金がないなら避妊したらいいのに。。。と思うのですが、そういう理屈は通用しないようです。

 妊娠を親に相談出来なかった中学生

私が働いていた病院では年に数人ですが、妊娠したことを親に相談出来ずに臨月まで至ったという14~15歳の女の子が未受診妊婦として運ばれてきました。

見た目はいたって普通、というかむしろ真面目で大人しそうだったりします。

そして、その女の子の両親も至って普通の両親でした。

このようなケースの場合、女の子は妊娠したことを誰にも言えなくて、どうしようかと思っていたら今日に至ってしまったという事が多いです。

そして家族のだれ一人として、女の子の妊娠に気付かなかったといいます。

 この6つの事例から原因はお金がないだけではなく、置かれる立場によって様々な事情を抱えている事が分かります。

 飛び込み出産の背景にあるもの

6つの事例から分かるように未受診妊婦は誰にでもなる可能性があります。

ここでは、未受診妊婦が抱える背景から知られざる真実について追記していきます。

未受診妊婦の背景から見えるもの

確かに、未受診妊婦のほとんどがお金の問題を抱えています。

中には住む場所もなく、マンガ喫茶を転々としている人もいました。

しかし、実際に未受診妊婦と関わっていると、お金以外に共通している点が4つあります。

それは

・望んだ妊娠でない

・パートナーに頼る事が出来ない

・妊婦自身、自分の家族と疎遠

・自尊心が低い

という点です。

まず、望んだ妊娠ではないため子どもへの愛着が薄く、その点も未受診に繋がっていると考えられます。

また未受診妊婦のほとんどが母親と疎遠な事が多いのです。

妊婦自身が施設で育ったというケースも多く、出産後も妊婦の母親には支援は求められないという人が多いです。

また、中学生で妊娠したものの出産直前まで家族の誰一人として、妊娠に気付かなかったというケースも、家庭内の人間関係が希薄している事が感じられます。

このように、パートナーに頼る事が出来ないだけでなく、自分の家族にも相談出来る人がいなかったことから、社会的に孤立してしまい未受診につながったと考えられます。

次に自尊心が低いという点です。

自尊心は親からの愛情の影響を大きく受けます。

自尊心があれば自分を大切にする事が出来、安易なセックスに走らなくなります。

しかし自尊心が低い場合、幼い頃に満たされなかった愛情を満たす為にセックスに依存してしまう事があります。

実際に未受診妊婦の人は母親との関係が悪いケースが多い為、

親からの愛情不足

自尊心の低下

愛情不足を満たす為、不本意な性行為に走る

望まない妊娠

赤ちゃんへの愛情不足・無関心

未受診

となるケースが多くなります。

このような場合、未受診妊婦の原因はお金がないからだ」という事で、そこの支援をしたとしても飛び込み出産の問題解決にはつながらないでしょう。

この未受診妊婦問題は、お金だけが原因ではなく、妊婦を取り巻く環境や精神面なども大きく関係しているため、なかなか解決するのは難しいと感じます。

 未受診妊婦と虐待の関係

飛び込み出産と虐待は切っても切れない関係にあります。

まず、妊婦検診を受けないという事自体が「胎児ネグレクト」といって虐待にあたります。

加えて未受診妊婦が、後に児童虐待をしてしまうケースは非常に多いです。

特に、パートナーがDVしている場合は、パートナーからの虐待のリスクも高くなります。

実際に飛び込みで出産した人が、赤ちゃんを自宅に連れて帰った後、保健所や警察から虐待があったという連絡を受けたり、赤ちゃんが骨折や脳出血で病院に運ばれてくるということもありました。

このように、飛び込み出産児童虐待に繋がる可能性が非常に高いのです。

時折ニュースでへその緒のついた赤ちゃんが公衆トイレやコインロッカーで遺棄されるという事件が報道されます。

恐らくその事件を起こした母親達も、今回の未受診妊婦達と同じような事情を抱えていたのではないかと思います。

逆に説明にあげてきた未受診妊婦の中には、通りすがりの人やマンガ喫茶の店員が、妊婦の異変に気付き救急車を呼んで運ばれてきたという妊婦も多いです。

もし陣痛の時に誰も救急車を呼んでいなかったら、その未受診妊婦も赤ちゃんを遺棄するなどの事件を起こしていたかもしれません。

 未受診妊婦の赤ちゃんって、産まれた後どうしてるの?

未受診妊婦の場合、赤ちゃんに愛着がない場合が多く、自宅に連れて帰らない人が多くいます。

衝撃的な事例では「連れて帰れなんて言われても困ります」と言ってくる人もいました。

そのような場合、赤ちゃんは施設に行くことになります。

実際に沢山の赤ちゃんが施設に行くのを目にしてきました。

他には、中学生など若年で出産した場合、女の子の親が養子として赤ちゃんを育てているという家庭もあります。

またDVを受けている未受診妊婦で、赤ちゃんには愛情があり、パートナーから離れたいという気持ちをしっかりと持っている人に対して、パートナーに極秘で他県にある母子寮へ逃げるための段取りを行ったこともあります。

中には、出産直後は母親の自覚が全くなかったのですが、徐々に母親としての自覚と赤ちゃんへの愛情が芽生え、立派なママになって退院していった人もいました。

その人が、退院後育児に奮闘しながらも楽しく暮らしているという内容の手紙と、赤ちゃんの写真を病院宛に送ってくれた時は、とても感動しました。

このように、未受診妊婦の背景や事情によって、赤ちゃんの今後の人生も大きく変わってきます

 一人で悩まないで!もしもの時に頼れる4つのホットライン

未受診妊婦を増やさないためにまず考えられるのは【望まない妊娠をしないためにきちんと避妊する】という事です。

しかし、あってはならない事ですが、望まない妊娠をしてしまったとします。

その時に「お金がない」「パートナー、家族に頼れない」など危機的状況にいると未受診妊婦になる可能性があります。

そのような場合にどのようなセーフティネットがあるか紹介します。

これらのセーフティネットを利用することで自分の生活基盤を整え、身の安全を確保しましょう。

また妊娠22週未満の場合は、妊娠を継続するのか冷静に考えましょう

公的な補助金

生活保護をはじめ、緊急小口貸付資金というお金を貸してくれる制度もありますので、お住まいのの市役所窓口で相談しましょう。

母子生活支援施設

母子生活支援施設とは、配偶者のいない女性の自立を支援するための施設です。

DVを受けている女性の避難場所にもなっています。

相談窓口はお住まいの福祉事務所です。

出産後、住む場所や頼れる人がいない場合や、現にDVを受けていてかくまって欲しいという方は福祉事務所に相談しましょう。

女性センター

女性センターはDVを受けている女性の相談を受け付けています。

各自治体に配置されていますので、DVを受けている人は一度相談しましょう。

女性センター | 内閣府男女共同参画局

妊娠SOSネットワーク

望まない妊娠をはじめ、妊娠・出産に関する悩みを持っている人への電話相談を受け付けている機関があります。

・お金が無くて病院にかかれない

・中絶したいけどお金がない

・産むしかない・産んであげたいけど育てられない

・しばらくは育てるのは無理。だけどいつかは育ててあげたい

・経済的には大変だけど自分で育ててあげたい

・相手のことがよく分からない

これらのような相談にも応じてくれます。

パートナーや家族に相談できない場合は、積極的に利用しましょう。

全国のにんしんSOS相談窓口 | 一般社団法人全国妊娠SOSネットワーク

下のページでは様々な悩み別の対処法が記載されています。

妊娠?どうしよう お悩み別情報 | 一般社団法人全国妊娠SOSネットワーク

未受診妊婦を増やさないために親が出来ること

将来、子ども達(女の子)が不本意な性行為に走らないためにも、自尊心の強い子どもの育成が必要です。

愛情をいっぱいそそぎ、子ども本人が「私は愛されている」「私は大切にされるべき存在なんだ」と感じれるような関わり方をしてあげましょう。

また、若年層の望まない妊娠を避けるためには、親がきちんと避妊に関する教育をしてあげましょう。

www.stellacafe7.com

まとめ

飛び込み出産は妊婦にとっても、赤ちゃんにとってもリスクが高い

未受診妊婦の理由はお金だけでなく、妊婦の精神的・社会的な要素も大きく影響している

未受診妊婦児童虐待を起こしてしまうリスクは高い

未受診妊婦の背景によって、赤ちゃんの人生も大きく左右される

未受診妊婦を増やさない為には、望まない妊娠をしない、もし望まない妊娠をした場合のセーフティネットを知ってもらう

★次世代の子ども達への教育が必要

関連記事

【助けて】出産のためのお金がない!あなたのSOSに応える4つの切り札

www.stellacafe7.com