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【必見】認知症介護に悩むあなたに知って欲しい ナースが教える認知症21の症状別対応マニュアル

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「何回注意しても治らない。もう疲れた。本当にどうしたらいいの?」

「こっちは一生懸命やっているのに、思い通りにいかなくてイライラする」

認知症の介護は本当に本当に大変です。

・どこに行くか分からない。

・暴力を振るってくる。

・家じゅうを便で汚す。

認知症になると様々な症状が出てくるので、ひと時も目が離せない事もあります。

そのため介護している家族は、一息つく暇もありません。

あなたは大丈夫ですか?

夜はきちんと眠れていますか?

認知症の介護の負担を少しでも軽くするために、認知症の症状別対応マニュアルを作りました。

認知症の人への対応は少し変えるだけでも

・表情や性格が穏やかになる

・ご飯をきちんと食べるようになる

・オムツ外しがなくなる

という効果が得られることがあります。

是非、認知症の介護に役立てて下さい!

認知症介護の注意点

認知症の人への対応をする際に、注意すべきポイントが6点あります。

その注意がおろそかになってしまうと、

・機嫌が悪くなる

・暴力行為をする

認知症の症状が進行する

ということが起こるきっかけになる場合があります。

なので、認知症の人の対応をする際は以下の注意点を踏まえて対応するようにしましょう。

信頼関係を築く

認知症の人と関わる上で、信頼関係はとても重要となります。

想像してみて下さい。

もし、たった一人で異国に舞い込んでしまったとしたら、、、

今自分がどこにいるのか分からない、周りには知らない人だらけ。

とても不安になると思いませんか?

認知症の人は、まさにそのような不安を抱えています。

そして、その不安から怒鳴ったり、暴力をふるったりという行為に繋がっている事が多いのです。

なので、その不安を取り除いてあげるためにも、介護者との信頼関係が大切になります。

信頼関係を築く上で大切なのは、

・否定しない

・怒鳴らない

ということです。

まず、「否定しない」に関しては、例えば本人が思い込みや妄想から「どろぼうが来た」と言ったとします。

そのような時に「泥棒なんか来てないわよ」と否定する言葉で返したとします。

しかし、本人にとっては「泥棒が来た」ことが妄想ということが理解できず、事実となっているのです。

なので、そのことを真っ向から否定すると「この人は信用出来ない」となってしまいます。

そのため、そのような場合は否定せずに「そうなのですね。大丈夫ですか?」と、本人の言い分を受け止めるようにしましょう。

また、「怒鳴らない」に関しては、認知症の介護をしていると、どうしてもイライラしてしまう事が多々あります。

そのため、「何度言ったら分かるの!?」「いい加減して!!」と怒鳴ってしまうこともあると思います。

しかし、認知症の人は、出来事などはすぐ忘れても、その時の感情などは覚えている事があります。

なので、怒鳴られた⇒怖かったという印象だけが残り、本人の不安を増強させてしまう可能性があります

不安が増強すると、さらに怒鳴ったり、拒否したりと認知症の症状が助長されるという悪循環が生じてしまいます。

なので「否定しない」「怒鳴らない」という点に注意して、信頼関係を築くことを心掛けましょう

また、会話しながらスキンシップをとることも、信頼関係を築く上で有効です。 

尊厳を守る

尊厳を守る事も認知症の介護には重要となります。

たまに「認知症の人はなにも分かっていない」と思い、認知症の人に対して下に見るような言動をしたり、適当に対応する人がいます。

しかし認知症の人も、自分の感情はしっかりと持っています。

そのため「バカにされている」「適当にあしらわれている」ということは分かるので、ショックを受けたり、怒ったりします

その結果、暴言・暴力に繋がったり、うつ病を併発する場合もあります。

相手の尊厳を守るためには、本人の話にしっかり耳を傾け、相手の気持ちを大切にした言葉かけが重要になります。

急に生活のリズム、環境を変えない

高齢になると新しい習慣や、環境に慣れるのが難しくなります。

認知症でなくても、慣れないことが起こると頭の中がパニックになってしまう事があります。

環境の変化が高齢者に与える影響は凄まじく、とてもしっかりしていた人でも、入院による環境の変化によってパニックになり暴れたり、医療スタッフに暴力を振るうという事が多々あります。

これが、認知症の人となると、更に環境の変化を理解するのが難しくなるため、余計パニックを起こしやすくなります。

その結果、認知症の症状が悪化することもあるので、生活のリズムや環境は可能な限り変えないようにしましょう。 

体調管理をする

認知症の症状を悪化させないためには、体調管理も重要となります。

特に気を付けたいのが、脱水と低栄養です。

脱水や低栄養になると、意識がボーっとし、体にも力が入らない為、理解力の低下や、今まで出来ていたことが出来なくなるということが起こります

そのため、脱水と低栄養には注意を払わなければなりません。

しかし、認知症の人の場合、喉が渇いたという感覚が分かりにくいため、水分補給がおろそかになってしまいがちです。

そのため、こまめに水分摂取するように声かけをする必要があります

また、持病の悪化により体調を壊すと体調不良が原因で食欲が低下し、低栄養になりやすくなります。

そのため、持病の薬がある場合は確実に服用できるように管理しましょう。

また、体調不良が見られた際は早めに受診することが大切です。

薬を確実に飲む

認知症の薬やその他抗精神薬など飲んでいる場合は、きちんと指示された時間に指示された量を飲むようにしましょう。

薬には、それぞれ「効果が持続する時間」というものがあります。

その効果が持続する時間が途切れないようにするためにも、決められた時間に飲む必要があります

自分で出来る事は自分でしてもらう

認知症の症状の進行を抑えるのに、とても大切なのが「自分で出来る事は自分でする」ということです。

食事、着替えなど、自分でしてもらうとすごく時間がかかるため、つい介助してしまうという事もあると思います。

しかし、本人が出来る事を介助するとその出来ていたことが出来なくなっていきます。

本人の残っている能力を維持するためにも、自分で出来る事は自分でしてもらうようにしましょう。

21の症状別対応マニュアル 

失禁

認知症の人の失禁の原因として4つの原因が考えられます。

トイレの場所が分からない

・尿意が分からない

・足腰が弱り上手く歩けない為、トイレまで間に合わない

・腹筋が弱り、尿を我慢出来ず漏らしてしまう

というものです。

トイレの場所が分からなくなるという点に関して、認知症の人の場合繰り返して教えてもすぐに忘れてしまいます。

そのため「覚えてもらう」という考えは捨てましょう

トイレにステッカーなどを貼り分かりやすくする事で、トイレに行けるようになることがあります。

それでも、トイレが分からなくなる場合や、足腰や腹筋が弱る事が原因で失禁している場合はポータブルトイレを利用しましょう。

ポータブルトイレは、ベッドの横などに置ける椅子のようなトイレです。

介護保険を利用してレンタルすることも出来ます。

尿意が分からない場合は、2~3時間おきに、トイレに誘導してあげましょう。

また、本人の排泄時間が分かってくれば、その時間に誘導するようにしましょう。

トイレにいきたくなるとソワソワしだすなど、その人特有の行動が見られることもあります。

そのため、そのような行動がないかも観察してみましょう。

 

失禁の片付けは、介護者にとって大きな負担となります。

なので、普通のパンツではなく、リハビリパンツ(パンツ式のオムツ)の着用をお勧めします。

 

 

また、失禁してしまった場合は、怒ったりせず「綺麗にしましょうね」と言い、着替えや片付けをしましょう。

不潔行為

不潔行為でよくあるのが、汚れた下着を隠す、オムツを外す、便を触るというものがあります。

まず、下着を隠すのは、失禁してしまったことを知られたくない、恥ずかしいという思いの現れです。

なので、汚れた下着を隠していても、叱ったりしてはいけません。

そのような場合は、本人には何も言わずに下着を片付けましょう

また、オムツを外す、便を触るという行為は、自分で片づけようをしたが上手く出来なかった、気持ち悪かったという事が原因の場合が多いです。

そのため、便失禁をした時は、後回しにせず速やかに処理をしましょう。

また、高齢者は便秘になりやすいため、下剤を飲んでいる事が多いのですが、その下剤が原因で下痢になる場合があります。

下痢をすると、便回数が頻回になるので、その度に不潔行為をされては介護者も大変です。

そして、本人にとっても下痢は不快なものです。

そのため下痢をしている時は、下剤を1~2日間飲むのを止めてみましょう

また、便を触った手で壁やベッド柵などを触り、家じゅうを便まみれにすることがあります。

このような行為は、介護者にとってかなりの精神的ストレスとなります。

そのストレスを少しでも軽くするためにも、便で家じゅうを汚す場合は、掃除のしやすい環境にしておきましょう。

ベッド周囲の壁に「プラダン」という板を張り付けると、便が付着してもすぐに拭き取る事が出来ます

プラダン」とはプラスチック素材の段ボール板のことで、コーナンに売っています。

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あまりにも不潔行為の回数が多い場合は、「ミトン」「介護服」の使用も検討しましょう。

ミトンを付ける事で、オムツ外しを防ぐことが出来ますが、手の自由を奪う事になります

そのため「かゆいところが掻けない」「テレビのチャンネルを自分で変えることも出来ない」など、本人にとってストレスの大きなものになるので、使用前には一度、担当のケアマネージャーや訪問看護師に相談してみましょう。

また、使用の際は手首をきつく締め付けないように注意しましょう。

「介護服」とは、上下つなぎになっている服で、自分では簡単にファスナーが開けられない作りになっています。

この服を使用することでも不潔行為を予防することが出来ます。

 

 

家に帰るという

特に夕方ごろに「家に帰る」といい、家を出て行こうとする人が多いです。

認知症には「記憶の逆行性喪失」という症状があります。

記憶の逆行性喪失とは、新しい記憶から順番に消えていき、最終的に残った記憶の世界が現在の世界と思ってしまうというものです。

「家に帰る」と言っている場合は「記憶の逆行性喪失」によって昔住んでいた家を、今の家だと思っているため、そこに帰ろうとしていると考えられます。

このような場合「あなたの家はここでしょう」と言っても、納得してくれません。

逆にパニックになったり、怒り出すこともあります。

適切な対応としては「今日はもう遅いので一泊して行ってください。」「ご飯を作ったので、せっかくなので食べて行ってください」という具合に、本人の世界に合わせて話をしましょう

それでも、落ち着かない場合は「では、近くまで送ります」といい、5分ほどでいいので、外を一緒に散歩してあげましょう。

そして、本人が落ち着いたら、自然と自宅へ誘導しましょう。

徘徊する

徘徊は、ひと時も目を離せないので、介護者にとってかなり負担が大きい症状の一つです。

徘徊の原因の一つとして、家の居心地が悪いというのも考えられます。

なので、本人とって家を居心地の良い場所にしてあげることも大切です。

そのためにも怒鳴ったり、否定するのは避けましょう。

家を出て行こうとしたときに、すぐに気付けるようにドアにセンサーを付けることをお勧めします。

玄関にセンサーを付け、認知症の人のポケットに発信機を入れておくことで、その人が玄関を通った際に感知するというものがあり、介護保険で給付されるものもあります

一度、ケアマネージャーさんに相談してみましょう。

また、100円均一で空き巣対策として売っている警報ブザーも役立ちます

ドアに設置するのですが、ドアが開くと警報がなる仕組みになっています。

スイッチ一つで切り替えが出来るので、他の家族が使用する際はoffにしておくことでブザーを鳴らさずに開閉できます。

また、もし一人で外出してもすぐに見つけられるように、交番や近所の人にはあらかじめ声をかけておきましょう。

加えて服の内側に名前、住所、電話番号を記載しておきましょう。

民間サービスでGPSを付ける事で居場所を把握できるものもあります。

そのようなサービスを利用すると、万が一の時もすぐに発見できます。

家族を泥棒扱いする

「物盗られ妄想」といい、自分の私物が無くなったことに対し「○○(家族)が盗んだ」と言うことがあります。

泥棒扱いされた当人はショックですし、つい「私じゃない」と否定してしまいます。

しかし、本人の中では完全に思い込んでいるので、否定すると更に感情的になります。そのような場合は、「何がないの?一緒に探すよ」と言い一緒に探してあげましょう

もし本人が「あんたが盗んだんやろ!!」とすごい興奮している場合は、一旦その場を離れるのも一つの対処法です。

あまりにも物盗られ妄想が続く場合は、病院で相談しましょう。

薬の調整で落ち着くことがあります。

それでもおさまらない場合は、統合失調症などの精神疾患の可能性もあります。

そのような場合は、かかりつけの医師に紹介状を書いてもらい、一度精神科を受診してみましょう。

統合失調症についてはこちらを御覧ください。

統合失調症|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省

 

何でも口に入れる

認知症の症状の一つで、食べ物でないものも口に入れる「異食」というものがあります。

これは

・脳の機能が低下しているため、食べ物と食べ物でないものの識別が出来ない

・味覚の低下により、口に入れても異物と分からない

ことが原因で起こり、便を食べていたというケースもあります。

異食の対策として食べてはいけないものは、本人の手の届かない所におくようにしましょう。

特に、口に入る大きさの物には注意しましょう。

また、お膳の周辺に置いてあるものは、間違って食べてしまいやすいです。

お膳周辺には特に何も置かないようにしましょう。

食後にも関わらず「ご飯まだ?」と聞いてくる

認知症に関するテレビでも、食事を食べた後にも関わらず「ご飯まだ?」と聞くシーンをよく見かけます。

この症状は、認知症の初期症状でもよくみられます。

このような場合「さっき食べたでしょ」と言っても、本人は忘れてしまっているので効果はありません。

そのような場合は、時計を見せながら「12時になったらお昼ご飯を出すのでちょっと待ってて」と返事をすると良いでしょう。

それでも納得いかない場合は、カロリーの低いものを少し食べさせてあげましょう。 

暴言、暴力

認知症になると、自分の感情が抑えにくくなります。

また、認知症の人は「分からない」「出来ない」といった不安を抱えていたり、自分の気持ちを上手く伝えられない事からイライラすることで暴言や、暴力という行為が見られることがあります。

まず、暴言が見られるときでも、介護者側は感情的にならないことが鉄則です。

こちらが感情的になると、更に興奮したり暴力行為に発展することがあります。

暴言、暴力が見られる際は相手の興奮が治まるまで、一旦距離をおきましょう

暴言、暴力の原因が分かる場合は、その原因を取り除きましょう。

おむつ交換などの処置の際に、介護者を引っ掻いたり、つねったりする場合は、処置の時のみミトンを付けるのもいいでしょう。

 

暴言、暴力が治まらない場合は、病院で抗精神薬を処方してもらいましょう。

薬を飲んでも症状が治まらない、異常なくらいの暴言暴力がみられる場合は、統合失調症などの精神疾患の場合があります。

そのような場合は、かかりつけ医に紹介状を書いてもらい精神科を受診してみましょう。

 

 

以前、電子レンジを投げる、近所の人にも片っ端から怒鳴り散らすという認知症の患者さんがいて、精神科を受診すると統合失調症だったということがありました

 

 

 

時間や場所が分からなくなる

今の日時や、自分のいる場所が分からなくなる事を「見当識障害」といい、アルツハイマーの初期症状としてもよくみられます。

見当識障害を悪化させないためには、部屋に時計やカレンダーを設置し、毎日「今日は何月何日ですか?」「今何時ですか?」と聞くことが大切です。

また花見や花火などを見る事で、季節を感じてもらうのも見当識障害には効果的です。

そして、一日一回は日光に当たる事で、生活リズムを整えるようにしましょう。

もし「ここはどこ?私は早く帰りたいんだけど」という発言がありパニックになっている場合は「では少し休憩してから帰りましょう。自宅まで送りますよ」というように、本人の世界に合わせて会話するようにしましょう。

また急な環境の変化などは更にパニックを引き起こすので避けましょう。 

食事を拒否する

認知症になると食事を拒否することがあります。

食事を拒否する理由として、精神的なものと身体的なものがあります。

精神的な理由は、抑うつ状態や、漠然とした不安感、毒が入っているといった妄想が原因と考えられます。

精神的な理由で食事の拒否があった時は、無理に食べさせようとするのではなく、その時は一旦引きさがりましょう。

そして、少し時間をあけて再度食事を促しましょう。

身体的な理由は、入れ歯が合わない、食事が嚙み切れない・飲み込みにくい、便秘でお腹がはる、体調が悪いなどが考えられます。

入れ歯が合わない場合は、歯医者で入れ歯を作り直してもらいましょう。

食事が噛み切れない・飲み込めない場合は、食事の固さを調整しましょう。

 

やわらかダイニングなら三段階で食事の固さを選ぶ事ができ、電子レンジで温めるだけで美味しい食事が準備出来ます。

 

便秘になっている場合は、水分摂取や下剤を使用することで便秘の予防に努めましょう。 

入浴を拒否する

入浴を拒否するのは、裸になるのが恥ずかしいと感じていたり、知らない人(介護者)に裸にさせられることに不安や恐怖を感じていることが原因と考えられます。

そのような場合、無理やり入浴させようとしてはいけません

食事の拒否と同様に入浴の拒否があった場合は一旦引き下がり、少し時間を空けてから再度声をかけてみましょう。

介護者も一緒に裸になることで、入浴に応じてくれることもありますので、介護者が同性であれば一度試してみましょう。

それでも拒否がある場合は、ドライシャンプーやホットタオルで身体を拭くなどで対応してもいいでしょう

介護保険でデイサービス(デイサービスで入浴介助してくれます)や訪問入浴もあります

家族だけで対応出来ない場合は、そのようなサービスを利用しましょう。 

薬を拒否する

薬が飲めなくなると認知症の症状が進行したり、持病が悪化するなどが生じるため、薬の拒否は早急に対応する必要があります

薬はゼリーやおかゆに混ぜて食べさせることで解決できる場合が多いです。

錠剤を飲み込まないのであれば、かかりつけの医師や薬剤師に相談することで粉薬に変えてもらえます

また薬の種類によっては、貼り薬で代用できる薬もあります

とりあえず、薬を飲めないようであれば医師や看護師、薬剤師に相談してみましょう。

不要な物を買う

認知症になると物事の判断力が低下するので、不要な物を頻回に買う、大量に買うというという行為が見られる場合があります。

また、悪質なセールスにもひっかかりやすくなります。

このような場合に「セールスに気を付けなさい」「不要な物は買わないように」と注意しても、すぐに忘れてしまうので意味がありません。

そのような症状がある場合は、通帳、印鑑、カードを持たせないようにし、現金も最小限だけ渡すようにしましょう

もしセールスで不要な契約をしてしまった場合はクーリングオフ制度を利用できます。

クーリングオフ制度は、本来は契約から8日以内に書面で解約の意思表示をする必要がありますが、認知症の人の場合は8日以上経過していても解約できる場合があります

いずれにしても不要な契約をしてしまった場合は、早急に消費生活センターに相談しましょう。

全国の消費生活センター等_国民生活センター

大声を出す

認知症の症状で急に大声で叫ぶというものがあります。

これは幻視、幻聴によって混乱し叫んでいる場合と、本人でもよく分からない不安や恐怖を感じ、それが抑えきれずに叫んでいる場合があります。

まず幻視、幻聴による場合、その幻視、幻聴を「そんなものはない」と否定すると余計パニックになるので否定してはいけません。

そのような場合は「ちょっと確認してきますね。」「大丈夫、もう誰もいませんよ。」と本人の幻視の世界に合わせながら、安心できるように誘導しましょう。

また、本人でもよく分からない不安や恐怖を感じている場合も「どうしたの?」と優しく聞いてあげる事で安心感を与えるようにしましょう。

また、病院で抗精神薬を処方してもらいましょう。

夜眠らない

認知症になると、昼夜が逆転することがあります。

また、夜になり部屋が暗く静かになることで不安を感じ眠れなくなるということがあります。

夜しっかり眠れるようにするには、昼にしっかり活動を促すことが大切です。

活動を目的としたデイサービスの利用はとても有効です。

また一日一回太陽の光を浴びる事で、昼夜のリズムを整えることが出来るため散歩も取り入れましょう

そして就寝前に足浴をしてあげるとリラックスでき、眠りを促すことが出来ます。

そのような努力をしても眠らない場合は、病院で眠剤を出してもらいましょう

 

 

眠剤を使用すると夜間のトイレの際に足元がふらつく等、転倒のリスクが増えるため、【夜間はポータブルトイレをベッド横に置く】【トイレに付きそう】などの介助が必要になる場合があります

 

 

性格が変わる

認知症になると性格が変わる事があります。

そのため

・穏やかだった人が、怒りっぽくなる

・生真面目だった人が、大雑把になる

という具合に変わることがあります。

家族としてはとても違和感があるのですが、本人に元の性格に戻ってもらうのは、難しいです。

今の本人の性格に合わせて対応するようにしましょう

火の不始末

認知症になると、料理の際にしようした火を消し忘れる、タバコの火が消し切れていないということが見られることがあります。

まず、ガスの火に関しては一人の時に料理させないのが一番です。

そのため、家族の外出中に1人で火を付ける可能性がある場合はチャイルドロックをするようにしましょう。

もし、認知症の一人暮らしでガスの使用を一切止めさせたい場合は、業者に連絡しガスの大元の栓を閉めてもらう事も出来ます

IHクッキングに変更するのも一つですが、認知症の人は新しい機器の使用方法を覚えるのが難しいので、あまりお勧めではありません。

タバコに関しては、禁煙してもらうのが最善策ですが、それが難しい場合は大きめの灰皿を使用し、常に水を入れておくことで確実に火が消えるようにしましょう

線香も火事のリスクがあるため電灯式のものを利用するようにしましょう。

現在は火災報知器の設置は義務化されていますが、もし設置されていない場合は必ず設置しましょう。

収集癖がある

認知症によって、ゴミなどを集める「収集癖」という症状が見られることがあります。

収集癖の原因の一つとして、本人の抱えている「孤独感」を埋めるために行っている可能性があります。

その他にも「なんとなく必要そう」という理由で集めていたり、妄想により自分の物だと思い込んでいる場合もあります。

いずれの場合も本人にとっては【大切な物】なので、ゴミ扱いしたり勝手に処分してはいけません

勝手に処分することで、物盗られ症状に繋がり家族を泥棒扱いする可能性もあります。

収拾したものを処分する際は、まず収集した理由を聞いてみましょう

その上で「でも、これは使いようがないので処分していいですか?」と、本人に了承を得てから処分するようにしましょう。 

車の運転をする

平成24年高知大学の研究で認知症の人の11%が認知症発症後も運転を続けており、そのうちの6人に1人が交通事故を起こしていました

実際に認知症になると

・アクセルとブレーキを間違える

・信号無視をする

・高速道路を逆走する

といった可能性が高くなります。

そのため、運転させてはいけません

しかし認知症の人に運転をしてはいけないという話をしても、本人はすぐに忘れてしまいます。

そのため鍵を持たせないようにしましょう

もし、家族の鍵を勝手に持って行ってしまう、鍵を隠しても見つけてしまうという事があれば

・車のバッテーリーを外す

・車を家の駐車場ではなく、近所の月極駐車場を利用し、本人には車は売却したと説明するのも対策としてあげられます。

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性的な言動

認知症になると理性が抑えられなくなる事から、性的な言動がみられることが多々あります。

家で介護をしている場合は、その性的な言動の対象は妻やお嫁さんになりやすいです。

対象が妻の場合、性行為を求めてくる場合もありますが、実際には出来ない事が多いので、軽いスキンシップを取りながら話をそらしていきましょう。

対象がお嫁さんの場合、お嫁さんの立場からすると、かなり耐え難いことです

まずは他の家族が、そのようなお嫁さんの気持ちを理解してあげましょう。

そして、お嫁さんが一人で介護をしなくていいように工夫しましょう

昼間ならデイサービスや訪問ヘルパーを利用し、夜間なら他の家族も一緒に介護しましょう。

もし、お嫁さんが一人で介護しなければならず、その時に体を触られそうになったら「止めて下さい」とはっきりと言いましょう。

また、このような性的な言動は、他の活動を促すことでなくなることがあります

そのため、昼間に掃除や洗濯の手伝いをしてもらったり、趣味がある場合はその趣味に取り組むなどで活動を促すようにしましょう

認知症の介護Q&A

対応方法の他にも、介護する家族が疑問に持ちやすい内容について説明していきます。

Q1:認知症の人は自宅と施設、どちらで生活するのがいいでしょうか?

認知症の人にとって一番良い環境は住み慣れた場所です

そのため、可能ならば施設より住み慣れた自宅での生活を続ける方が良いでしょう。

自宅の方が本人の精神的なストレスが少なくなるので、認知症の症状の悪化も防ぎやすいです。

ただ、自宅での生活がままならない場合は施設の入居を考えましょう。

Q2:認知症の介護で疲労こんぱいです。本当に限界です。どうしたら良いですか?

認知症の介護は本当にストレスが多いものです。

家族だけで抱えないようにしましょう。

まず、介護保険を利用していない場合は、介護保険の申請をしましょう

介護保険の申請はお住まいの市役所窓口で出来ます。

介護保険を利用することで、デイサービスやショートステイが利用できます。

デイサービスなら週に数回、昼間に預かってくれますし、ショートステイなら数日間とまとまって預かってくれます。

このようなサービスを利用しながら適宜休息をとりましょう

また、認知症介護をしている家族を支援する認知症の人と家族の会」というものがあります。

認知症の人と家族の会は全国各地に支部があります。

認知症の介護をしている家族同士で集まり、介護の相談や情報交換、勉強会などをしています。

電話でも相談に乗ってくれます。

介護により孤独を感じている場合は、こちらにも相談してみましょう。

 詳しくはこちらです。

公益社団法人認知症の人と家族の会

まとめ

認知症の介護を行う場合、以下の事を踏まえて対応しましょう。

・信頼関係を築く

・尊厳を守る

・環境を変えない

・体調を管理する

・薬を確実に飲む

・自分で出来ることは自分でしてもらう

認知症の介護を行う場合は、その症状ごとに有効な対応方法があります。

そのため、認知症の対応に困った場合は、こちらの記事を参考にして対応してください。

認知症の介護はとてもストレスの大きなものです。

家族だけで抱えず、様々なサービスを利用したり、相談窓口に相談するなどしましょう。

 

参考文献

三宅貴夫:認知症の人への対応がよくわかるQ&Aブック 認知症なんでも相談室

 

 合わせてお読みください。

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