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ナース・ミントの悩み解決クリニック

育児・介護をはじめとした生活の悩みを解決する看護師ブログです。

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認知症の初期症状で現れる10のサイン!進行を遅らせる鍵は早期発見にあり

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 認知症は早期発見・早期治療することで進行を遅らせることができます

そのためにも「もしかしたら」と思ったら、すぐに確認することが重要です。

ここでは

認知症の初期に多く見られる症状

認知症と間違えられやすい病気・状態

・病院でも行われている認知症のチェック方法

これらについて説明しますので認知症の早期発見につなげましょう。

認知症の初期症状に多く見られる10の症状

認知症にも様々な種類があり、種類によっても特徴は異なりますが以下の症状が当てはまる場合、何かしらの認知症の可能性があります。

仕事に影響するものを忘れがちになる

家庭や仕事での重要な内容に関する物忘れが見られ、日常生活や仕事に支障が出てきます。

今までしていた仕事が困難になる

今まで問題なくこなしていた買い物や配膳、片付けなどが困難になります。

具体的には方法が分からなくなったり、異様に時間がかかったりします

言葉が上手く出てこなくなる

簡単な言葉が出てこなかったり、間違った言葉を使うようになります。

 時間や場所が分からなくなる

通い慣れた道で迷ったり、今自分がどこにいるのか分からなくなります。

また時間感覚も分からなくなり、真夏にセーターを着たり夜中に活動しだしたりという行為が見られたりします。

判断力が低下する

買い物、仕事などあらゆることに関して適切な判断ができなくなります。

そのため変なセールスや勧誘にも引っかかりやすくなります。

考えることが苦手になる

考えることが苦手になり、簡単なお金の計算などができなくなったり間違えが多くなったりします。

置き場所を間違える

財布を冷蔵庫の中にいれるなど、適切でない場所に片付けるなどの行為が見られることがあります。

気分にムラが出てくる

急に怒り出すなど気分にムラが出てきます。

性格が変わる

今まで神経質だった人が大雑把になったり、大らかだった人が頑固になるなど、性格が変わることがあります。

自発性がなくなる

今まで大好きだったことや、楽しみにしていたことに無関心になることがあります。

以上のような症状が出てきた場合は認知症を疑いましょう。

認知症と間違えやすい病気や状態

認知症の症状と似ており、間違えやすい病気もあります。

それらについて説明します。

脱水・低栄養

脱水や低栄養によって元気がなくなったりボーっとするようになったり、判断力の低下などがみられる場合があります。

そのため認知症のようにみえることがあります。

高齢者は老化により感覚機能が低下しているため「喉が渇いた」という感覚が分かりにくく、水分補給がおろそかになりがちです。

また高齢になると食事をとる際の咀嚼、飲み込みの動作にも支障が出てきます。

そのため食事量も減りやすくなります。

よって高齢者は簡単に脱水や低栄養を引き起こします。

しかし今みられる症状が脱水・低栄養によって生じている場合は、水分補給、栄養補給することで症状の改善がみられます。

 

認知症だと思っていた入院患者さんが点滴で栄養補給したら、しっかりするようになったというのはよく見かけます。

 

 

老人性うつ・その他の精神疾患

老人性うつになると言動が緩慢になり、食欲が低下、注意力散漫という症状などが現れます。

そのため認知症と間違えやすくなります。

老人性うつの症状は認知症と似ている点も多いことから、見分けがつきにくいのですが、この二つには大きな違いがあります。

それはうつの場合は自分の年齢、家族の名前、日常の出来事などをきちんと覚えている点です。

認知症になるとそれらの記憶が忘れやすくなるため、見分ける一つの指標になります。

また過度な妄想や暴言暴力行為がある場合は、統合失調症など他の精神疾患の可能性があります。

 

以前、すごい暴力行為の激しい患者さんがいて、スタッフみんな認知症だと思っていたのですが、精神科を受診したところ統合失調症だいうことが分かったというケースがあります。

 

 

アルコール中毒

お酒を大量に飲んでいる人の場合はアルコール中毒によって、徘徊、妄想、暴言、暴力という症状が現れることがあります。

アルコール中毒の場合は体内のアルコールが抜ければ症状が治まります

脳梗塞

脳梗塞になるとろれつが回らなくなったり、相手の言葉が理解できなくなる場合があるため、認知症のように見えることがあります。

脳梗塞認知症の原因になる場合もあります。)

脳梗塞の場合は手足の麻痺症状も出てくるので、そのような症状がないかも確認しましょう。

脳梗塞が疑われる場合には早急に病院にいきましょう。

脳腫瘍

脳腫瘍の場合もろれつが回らなくなるなどの言語障害が現れます。

そのため認知症に見えることがあるのですが、脳腫瘍の場合は頭痛や嘔吐、手足のしびれなども症状として現れます。

脳腫瘍が疑われる場合も早急に病院にいきましょう。

病院と同じ方法で認知症チェックをしてみよう

認知症のチェック方法として長谷川簡易知能評価スケールというものがあります。

このスケールは実際に病院でも使用されているものです。

家族の人がチェックする際に使用してください。

 

ただ、このスケールで引っかかったら認知症決定というわけではありません。

このスケールはあくまでも目安であり、病院でCTやMRIなどの検査をしないと正確なことはわかりません。

 

 

長谷川簡易知能評価スケール

評価方法:本人に以下の質問をして、答えられたかどうかで点数をつけてください。

歳はいくつですか?

不正解0点

正解 1点

今日は何年の何月何日、何曜日ですか?

年       不正解0点

        正解 1点

月       不正解0点

        正解 1点

日       不正解0点

        正解 1点

曜日      不正解0点

        正解 1点

私たちが今いるのはどこですか?

(正解がない場合は5秒後にヒントを出す)

自分で答えた     2点

ヒントで答えた    1点

不正解        0点

これからいう3つの言葉を言ってみて下さい

後で、また聞きますので覚えておいてください

以下のいずれか1つで行う

1) a)桜 b)猫 c)電車

2) a)梅 b)犬 c)自動車

3つ正解       3点

2つ正解       2点

1つ正解       1点

不正解        0点

100から7を順番に引いて下さい

100-7は?

(上の問題で正解した時のみ)

それから7を引くと?

不正解        0点

正解(93点)     1点

不正解        0点

正解(86)      1点

これからいう3つの数字を逆からいってください

1)6-8-2

2)3-5-2-9

1)正解       1点

不正解      0点

2)正解       1点

  不正解      0点

先程覚えてもらった言葉3つをもう一回言って下さい

正解が出なければ以下のようなヒントを出してください。

a) 植物 b)動物 c)乗り物

自発的に答えたら1つにつき      2点

ヒントで答えたら1つにつき

           1点

これから5つの品物を見せます。それを隠しますので何があったか言って下さい

1つずつ名前を言いながら並べ、覚えてもらう。

その後、その品を隠す。

時計、くし、はさみ、タバコ、財布など、5つが無関係の物を使用しましょう。

5つ正解       5点

4つ正解       4点

3つ正解       3点

2つ正解       2点

1つ正解       1点

不正解        0点

知っている野菜の名前を知っているだけ多く言ってください。

途中でつまり、10秒待っても出なければ打ち切り。

回答数

10個以上       5点

9個         4点

8個         3点

7個         2点

6個         1点

0~5個        0点

 
30点満点で20点以下の場合は認知症の可能性が高いと判断されます。  

認知症の初期症状に気付いたらまず受診!

認知症は早期発見・早期治療で進行を遅らせることができます

そのため怪しいと思った時点で一度受診しましょう。

かかりつけ医がある場合はそちらで相談してもいいですし、かかりつけ医が無い場合は神経内科】【老年科】認知症に詳しい医師が多いのでお勧めです。

また最近は【物忘れ外来】という看板を挙げている病院も増えています。

近所に【物忘れ外来】があれば、そちらもいいでしょう。

 認知症の相談窓口

もし認知症の診断を受けた場合、沢山の不安を感じられるかと思いますが、認知症介護をする人を支えるための機関があります。

認知症の人と家族の会」はその代表ともいえます。

認知症の人と家族の会では、認知症介護をしている家族同士でつどいを開き、介護の相談や情報交換、勉強会などを開いています

認知症の人と家族の会は、全国各地に支部があるのでどこにお住いの方でも参加できます。

詳しくはこちらを参照ください。→公益社団法人認知症の人と家族の会

またお住まいの近くの地域包括センターや、居宅介護支援事務所では様々な介護に関する相談にのってくれます。

このように様々な相談窓口がありますので、決して家族だけで抱えないようにしてください。

☟親の介護に役立つ情報をこちらの記事に集約しましたので、あわせてお読みください。

www.stellacafe7.com

 

参考文献

三宅貴夫:認知症の人への対応がよくわかるQ&Aブック 認知症なんでも相談室