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ナース・ミントの悩み解決クリニック

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授乳中のタバコが与える悪影響とは!?吸いたいなら3つの掟を必ず守って!

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【2017年8月28日更新】

授乳中だけどタバコがやめられないというママに向けて、タバコを吸う際の注意点についてまとめています。

「授乳中にタバコは良くない」

それはどのママも知っていると思います。

だけどそれでやめれたら誰も苦労しませんよね。

きっとあなたも「タバコをやめたいけどやめれない。どうしたらいいの?」という悩みをかかえてこの記事を読んでいるのだと思います。

そんなあなたは「タバコは母乳育児に良くない」⇒「タバコを吸うなら母乳はやめるべき」と思い込んでいませんか?

確かにタバコは母乳によくありません。

しかしタバコが赤ちゃんにもたらす悪影響を抑える働きがあるのも母乳なんです。

ここでは授乳中だけどタバコがやめられないというママに向けて

・授乳中にタバコを吸ってしまったらどうしたらいいか

・何本までなら吸っていいのか

・タバコって赤ちゃんにどんな影響があるのか

という点についてお話していきます。

タバコを吸う際は赤ちゃんへの影響を最小限にするためにも、これから説明することを守ってくださいね( ^ω^ ) 

タバコと母乳の関係

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授乳中にタバコを吸うと母乳には3つの悪影響があります。

①母乳にニコチンが移行

②母乳中に含まれる免疫効果・知的能力増加の効果が消失

③母乳の分泌を悪くして母乳育児期間を短くする

というものです。

ニコチンは母乳へ移行しやすくタバコを吸う前と吸った後では、母乳中のニコチン濃度は10倍もの差があります。

また赤ちゃんは体が小さいため、ママがタバコを1本吸った直後に授乳すると、赤ちゃん自身もタバコ1本吸ったのと同じくらいの濃度のニコチンを摂取することになります。

②喫煙により母乳から本来受けられるはずの免疫効果、知的能力増加の効果が消失します。

③タバコは母乳育児期間を短くします。

これはタバコを吸う母親が、母乳はしてはいけないと思い込んで自己判断で母乳育児を中止していることも関係していますが、タバコによる母乳の分泌低下の影響も受けています。

喫煙者はソマトスタチンというホルモンが多くなるのですが、そのホルモンによって母乳分泌を抑制されると考えられています。

また喫煙そのものが射乳反射を抑制します。

そのため母乳の分泌が悪くなり、母乳育児期間の短縮につながってくるのです。

 授乳中のタバコが赤ちゃんに与える影響

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ニコチンの含まれた母乳が赤ちゃんに与える影響

母乳から赤ちゃんにニコチンが移行することへの影響については文献でも意見が2つに分かれています。

1つめの意見はニコチン等の有害物質を含んだ母乳を赤ちゃんが飲んでも有害な症状が出るという証拠はないというもの参考文献:大山牧子 NICUスタッフのための母乳育児支援ハンドブック

2つ目の意見は母親が1日に20本以上喫煙した場合、赤ちゃんに嘔吐、下痢、多動といった症状が見られるというもの。参考資料http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/dl/h0201-3a3-02h.pdfです。

しかしいずれの意見にしても、有害物資が母乳を介して赤ちゃんに移行していることは明らかですし、母乳本来のメリットを消失してしまうので好ましいことではありません。

赤ちゃんがわけもなく大声で叫び続ける状態をコリックというのですが、ママがタバコを吸うことで、このコリックの頻度が高くなるという報告もあります

赤ちゃんのニコチン依存症について

ニコチン依存症についても気になるかと思いますが、ニコチン依存症は妊娠中の喫煙によって大きな影響を受けます。

赤ちゃんはママのお腹の中ですくすくと成長していくのですが、その成長の過程で脳にニコチンがくっついてしまい、ニコチン依存症となってしまうのです。

子どもがニコチン依存症になると

知能指数の低下

学習障害、注意欠損多動症候群(ADHD)

・暴力犯罪、常習的犯罪の増加

・将来喫煙者になりやすく、また禁煙が難しくなる

というリスクが出てきます。

そのため次の子を妊娠した際、妊娠中は必ず禁煙するようにしましょう。

受動喫煙による赤ちゃんへの影響

ママがタバコを吸うことで怖いのは、母乳からの移行よりも受動喫煙による影響の方です。

赤ちゃんのいる空間でタバコを吸うと、副流煙により安全レベル以上の一酸化炭素と大量のアレルギー物質を赤ちゃんが吸い込んでしまいます。

その結果、肺炎、気管支炎、喘息のリスクを高めます

さらに副流煙SIDS(乳児突然死症候群)といって元気だった赤ちゃんが突然死亡するリスクを高めます。

このSIDSは妊娠中にママがタバコを吸うことが大きく影響するのですが、生まれた後の副流煙SIDSのリスクを高めます。

夫婦でタバコを吸う場合、夫婦ともタバコを吸わない赤ちゃんに比べるとSIDSのリスクは4.7倍になります。

赤ちゃんの周りでタバコを吸う人間の人数が多いほど、そしてタバコを吸う時間が長いほどSIDSのリスクは高くなります。

そのため受動喫煙には細心の注意を払いましょう。

 

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 それでも授乳を続けた方が良い理由

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本来なら禁煙するのが一番です。

しかし禁煙できないという場合は、自己判断で母乳をやめるのではなく、むしろ母乳を与えましょう。

なぜなら副流煙によって生じる肺炎、気管支炎、喘息、SIDSのリスクは母乳育児をすることで下げることができるからです。

赤ちゃんに受動喫煙がある場合、母乳で育った赤ちゃんは粉ミルクで育った赤ちゃんと比べ肺炎や喘息といった呼吸器感染症のリスクが7分の1になります。

またSIDSに関しても両親がタバコを吸っている場合で、粉ミルクで育った赤ちゃんと母乳で育った赤ちゃんを比べると、粉ミルクで育った赤ちゃんの方がSIDSのリスクが4.8倍高くなります

このようにタバコによって生じるリスクを母乳によって抑えることができるため、本当はタバコを吸っているママほど母乳を与えるようにしてほしいのです。

医学書にもタバコをやめられない場合でも母乳を続ける方がメリットがあることはきちんと記載されています。

またアメリカ小児学会でも「ニコチンは母乳育児に禁忌ではない」と発表しています。

ただ母乳育児中の喫煙は注意してほしいことがあるので、以下のことを必ず守ってください。

 これだけは守って!タバコを吸いながら授乳する時の3つの約束

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タバコをやめられなくても授乳はつづけた方が良いです。

しかし赤ちゃんへの影響を最小限にするために以下のことを必ず守ってください。

絶対に同じ部屋で吸わない

絶対に赤ちゃんのいる部屋では吸わないことを徹底しましょう。

副流煙が赤ちゃんにとって一番悪影響を与えます。

旦那さんがタバコを吸うという方は副流煙のリスクについてきっちり説明し、別の部屋で吸ってもらう様にしましょう。

また米ダートマス大の研究によると映画で喫煙場面を多く見た子どもほど将来タバコを吸いやすいということが明らかになりました。

そのため子どもを将来喫煙者にさせないためにも授乳期間後も子どもの前でタバコを吸うのは避けるようにしましょう。

~2017年6月8日追記~

喫煙後30分は呼気からも有害成分が出ていることが確認されています。。

そのため喫煙後30分は子どもに近づかないようにしましょう。

また部屋の壁やカーテンにも有害成分が付着するのですが、これらは拭き掃除ではとれません。

壁などに付着した有害物質が、人体にどう影響するかはまだ明らかになってはいませんが、タバコを吸った部屋に子どもを入れないという対策もしている方が安全と考えられます。

参考:受動喫煙“喫煙後30分は息から有害成分”|日テレNEWS24

 タバコを吸う時間と本数について

少しでも有害物質が赤ちゃんにいかないようにするためにタバコを吸った後2時間半は授乳を控えましょう。

ママの体に入ったニコチンはだいたい60~120分ごろから減り始めます。

ママの体内のニコチンができる限り減った状態で授乳してほしいので、喫煙後2時間半以上は授乳を避ける必要があります。

普段から搾乳をして母乳をおいておくと、喫煙後2時間半が経過してない段階で赤ちゃんが泣いても、搾乳を使用することで母乳を与えることができます。

喫煙後でも授乳前に少し搾乳をすれば大丈夫だと誤解される方もいますが、搾乳をしてもママの体のニコチン濃度は下がりません

なので授乳前に搾乳をしても母乳中には同量のニコチンが含まれていますので、必ず2時間半あけるようにしてください。

搾乳の方法に関してはこちらをご覧ください。

www.stellacafe7.com 

本数に関は少なければ少ない方がいいです。

なので可能な限りタバコの本数は減らしましょう。

育児ストレスを減らすことができれば、タバコの本数も減らすことができると思うのでぜひこちらの記事もご覧ください。

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タバコの誤飲事故にも気を付けよう

タバコを吸うママ、パパに気を付けて頂きたいのはタバコの誤飲事故です。

赤ちゃんは様々なものに興味深々で、目の前のものに手を伸ばしては口にいれてしまう習性があるため誤ってタバコを食べてしまう危険性が非常に高いのです。 

タバコ1本に含まれるニコチン量は、赤ちゃんにとっては致死量です。

そのためタバコの管理には十分に注意しましょう。

万が一タバコを誤飲してしまった場合の対処法についてもお話します。

水に浸ったタバコや灰皿の水を飲んでしまった場合は、即座に病院にいきましょう。

タバコを2cm以上食べてしまった場合は、可能な限り吐かせて病院にいきましょう。

タバコ2cm以下の場合で、赤ちゃんが元気にしていれば自宅で様子をみても大丈夫ですが4~5時間は赤ちゃんの症状の変化に要注意です。

もし嘔吐する、顔色がわるくなる、ぐったりするといった症状が現れた場合は即病院にいきましょう。

*注意*

タバコは水に混ざることで毒性が強くなります。

そのためタバコの誤飲後に水や牛乳などの水分を飲ませてはいけません。

👇こちらの記事にタバコの誤飲事故を含め、赤ちゃんに多い事故についてまとめてます。合わせてお読みください。

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可能なら ニコチンパッチに変えよう

ニコチンパッチで我慢できるならニコチンパッチを使用しましょう。

本来ニコチンパッチやニコチンガムは妊婦や授乳中の人には禁止となっています。

その理由はそれらに含まれるニコチンが赤ちゃんに移行するからです。

しかしニコチンパッチで吸収されるニコチン量は、実際に喫煙する場合の50分の1にまで少なくなります。

そして副流煙もありません。

ニコチンが赤ちゃんへ与える影響は、ニコチンパッチ+母乳が一番小さく、タバコ+粉ミルクが一番高くなります。

なのでタバコではなくニコチンパッチで我慢できるのであれば、ニコチンパッチを使用している方が様々なリスクは少なくなります。

*ニコチンパッチを貼った状態で喫煙するのは絶対に避けて下さい

アイコスを使用する際のポイント

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アイコスが人体に与える影響は研究データとしてまだ存在していません。

そのため医療従事者という立場からは、アイコスに変えた方がいいとは言い切れない状況です。

アイコスとはフィリップモリス・ジャパンが開発した火を使わないタバコです。

アイコスのメリットは

・タバコの味わいはそのままで煙や灰が出ない

・タバコ特有のにおいも抑えることができる

(代わりにアイコス特有の匂いがしますが)

・従来のタバコで発生していた有害物質の90%を抑えることができる

とされているため授乳中でも

副流煙の心配がない

・母乳を介して赤ちゃんにいく有害物質の量を減らせる

というメリットは考えられるのですが、やはり証拠となるデータがない以上、大丈夫とはいえないので、病院ではアイコスはタバコと同様に考えられています。

そのためアイコス使用後もタバコと同様に、授乳時間は2時間半以上あけるようにしましょう。

アイコスは煙は出ませんが呼気からは有害物質が出るので、赤ちゃんと別の部屋で使用するようにしましょう。

追伸  

母乳育児中に生じる様々なトラブルの対処法をこの1記事に集約しています。

母乳育児中に活用してください。
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まとめ

タバコを吸った場合、赤ちゃんはニコチンや副流煙による悪影響を受けます。

そのため禁煙できるなら禁煙するにこしたことがありません。

もし授乳中も喫煙をされる場合は、必ず喫煙後2時間半以上の授乳は避けて下さい。

また副流煙を防ぐため、別の部屋で吸うようにしましょう。

ニコチンパッチで我慢できる場合はニコチンパッチに変えましょう。

アイコスを使用する場合も、喫煙後2時間半は授乳を控えましょう。