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ナース・ミントの悩み解決クリニック

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【母乳育児を楽しもう!】新米ママのための授乳方法まるわかりガイド

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【2017年5月13日更新】

母乳には沢山の栄養があり粉ミルクにはないメリットが沢山あるため、我が子を母乳で育てたいと思っているママは沢山います。

しかし母乳育児をしていると様々な悩みがでてくる場合が多いんです。

ここではこれから母乳育児を頑張りたいというママが、楽しく母乳育児に取り組めるように

・母乳のメリット・デメリット

・粉ミルクのメリット・デメリット

・母乳が出る仕組み

・授乳の方法

・母乳育児中によく起こるトラブル

以上の点についてまとめています。

 母乳育児のメリット・デメリット

母乳育児のメリット

消化によい

母乳と粉ミルクでは含まれるたんぱく質の成分が異なり、母乳に含まれるたんぱく質は消化しやすくなっています。

脳の発達を促す

母乳は赤ちゃんの脳の発達を促すのですが、その理由として2つ挙げられます。

1つ目は母乳に含まれている脂質が、赤ちゃんの脳神経の発育を促す効果がある。

2つ目はおっぱいを吸う時の口の動きそのものが脳の発達を促している

というものです。

身体が強くなる

母乳は赤ちゃんの体を丈夫にします。

母乳にはIgAという免疫が含まれており、このIgAは赤ちゃんの体に最近やウイルスが侵入するのを防いでくれます

またママの皮膚には、常在菌といって色んな菌が付いているのですが、その菌を赤ちゃんが舐めることで赤ちゃんの免疫に繋がります。

あごの発達を促す

おっぱいを吸うことで顎の発達が促されます。

ママのおっぱいと哺乳瓶は、ミルクを飲む時の口の動かし方が異なります。

哺乳瓶で飲む場合は、特に力を入れなくても次々にミルクが口に流れてきます。

しかしおっぱいの場合はあごを使っておっぱいをしごくようにして飲むため、直接おっぱいを吸う方があごの発達を促します。

 乳幼児突然死症候群の予防

母乳育児で育てられた赤ちゃんの方が、粉ミルクで育った赤ちゃんに比べて突然死症候群の発症率が低いということが分かっています。

乳幼児突然死症候群というのは、今まで元気だった赤ちゃんが突然亡くなってしまうことをいい、原因はいまだに分かっていないのですが、うつぶせ寝、タバコの受動喫煙などが考えられています。

このような乳児突然死症候群のリスクを母乳で下げることができるんです。

 ママと赤ちゃんの愛着を促す

母乳育児はママと赤ちゃんの愛着形成を促します。

赤ちゃんはママと直接肌で触れることで体温を感じ、匂いを嗅ぎ、ミルクの味を感じるなど全身を使って「ママ」を認識していきます。

また母乳分泌にかかせないプロラクチンは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、このホルモンが分泌されることで母性を刺激します。

そうすることで相互に愛着が形成されていくんです。

 経済的

母乳育児はほとんどコストがかからないので経済的です。

 手間がかからない

ミルクを作る、哺乳瓶を消毒するという手間がかかりません。

産後の回復を促す

母乳育児は産後の子宮の回復を促します。

赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、プロラクチンだけでなくオキシトシンというホルモンも分泌されます。

そのオキシトシンが子宮収縮を促してくれるので、産後の回復も早くなるんです。

 産後の一番のダイエット

母乳育児はダイエットととしての効果もあります。

なぜなら妊娠中に自分の体についた脂肪が、母乳の脂質となって赤ちゃんにいくからです。

また母乳育児そのものでも一日500~700kcalのエネルギーを消費しているのも大きく関係します。

これらの理由から母乳育児がダイエットに繋がります。

 乳がんの予防につながる

国立がん研究センターより「日本人において授乳が乳がんリスクを低下させる可能性があると結論します。」という報告があります。

その他国際的な機関の研究でも母乳が乳がんの予防になるという結果がでているものがあります。

 母乳育児のデメリット

ビタミンKが摂取出来ない

母乳からの栄養で唯一摂取できないもの、それはビタミンKです。

ビタミンKが不足すると消化管や頭蓋内から出血するビタミンK欠乏症になるリスクがあります。

そのため赤ちゃんは入院中に出生時と生後5日目の2回、あと一か月健診の時の計3回ケイツーシロップというお薬を飲むことでビタミンKを補っています。

最近ではより確実にビタミンK欠乏症が予防できるという理由で、生後5日目以降1週間おきに3ケ月間ケイツーシロップを飲むことを推奨されていますが、これはあくまでも推奨レベルで対応も病院によって異なっています。

いずれにせよ病院でビタミンKの補足は出来ているので、過敏に心配する必要はありません。 

感染症が赤ちゃんにうつる場合がある

ママが結核ヘルペスに感染した場合や、HIVのキャリアであった場合に母乳を与えると、赤ちゃんに感染するリスクがでてきます。

そのためそのような場合には母乳は禁止します。

話がそれますが以前インターネットで母乳が売買されていたことがニュースになりました。

その時は商品である母乳の管理の不衛生だったということが大きく取り上げられていましたが、それ以上に恐ろしいのはこれらの感染症が赤ちゃんに移ってしまうことです。

誰がどのような感染症を持っているか分かりません。

また感染症だけでなく普段からどんな薬を飲んでいるのか、タバコやお酒を摂取しているのかも全く分かりません。

そのため絶対に他人の母乳を赤ちゃんに与えていけません

タバコ、アルコールの制限

タバコやアルコールなどの嗜好品があるママにとっては、これらを禁止することによってストレスが溜まる場合があります。

誰にも変わってもらえない

哺乳瓶ならママが体調を崩したり用事があったりした時でも、誰かに赤ちゃんを預けることが出来ます。

しかし母乳のみで、しかも哺乳瓶を拒否する赤ちゃんの場合は誰にも変わってもらうことが出来ません。

 おっぱいトラブルが起きることがある

母乳育児をしていると何かとトラブルが起こります。

全くトラブルの無い人は本当に何をしても一切トラブルはないのですが、逆にトラブルの多い人はどんなに気をつけてもトラブルが起こることがあります。

粉ミルクのメリット・デメリット

 粉ミルクのメリット

 誰でもどこでもあげることができる

粉ミルクの場合は誰でもどこでもあげることが出来ます。

なので出掛け先でも授乳場所に困ることはありませんし、仕事復帰を考えているママにとってはとても助かる存在になります。

 腹持ちがいい

粉ミルクは母乳に比べて消化するのに時間がかかります。

(ただこれは消化が悪いというデメリットでもあります。)

腹持ちがいいので夜なども比較的長く寝てくれます。

 母乳トラブルがない

母乳トラブルが多いママにとっては、母乳トラブルは大きなストレスの原因となります。

粉ミルクになることでそのストレスからは解放されます。

 粉ミルクのデメリット

お金がかかる

粉ミルクはお金がかかります。

赤ちゃんの成長に合わせて必要なミルクの量は変わってきますが、完全に粉ミルクの場合ミルク代だけで一か月に1万円程度かかります。

またミルトン消毒の場合は消毒代もかかります。

手間がかかる

母乳の場合赤ちゃんが泣いたら、パッとおっぱいをくわえさせたらいいですが、粉ミルクの場合は一回一回台所に行ってミルクを作らなければなりません。

また使用後も消毒するなど手間がかかります。 

 母乳の出る時期と仕組み

産後の日数によって母乳の出る仕組みは違います。

なので産後の日にちごとにどのような仕組で出てくるのか説明します。

妊娠中~産後1~2日

母乳は妊娠中期から分泌を開始します。

なので妊娠後期に乳頭マッサージをしていると、ジワっと母乳がにじみ出てきたという経験がある人もいるのではないでしょうか。

この妊娠中期~産後1~2日目に分泌される母乳が初乳と呼ばれるものです。

出産後、より早く初回のおっぱいをすることは今後の母乳分泌に繋がります。

産後1~2日間は、胎盤由来のホルモンが消失する時期と重なるため、母乳の分泌は少なく10~100ml/日 平均30ml/日です。

一回の搾乳量でいうと2ml~20mlと少量ですが、生後0日目の赤ちゃんの胃の許容量も6ml程度なので気にしなくて大丈夫です。

日数を重ねるごとに赤ちゃんの胃の許容量、ママの母乳分泌量ともに増えていきます。

出産直後より赤ちゃんがママのおっぱいを吸ったり、搾乳したりするなどおっぱいに刺激を与えることで、母乳の分泌は増加していきますよ。 

産後3~8日目

産後3~8日目は母乳の分泌が急激に増えるので、おっぱいがカンカンに張って痛みを感じることもあります。

この時期の母乳分泌量は平均500ml/日です。

母乳量を増やすには、この産後3~8日目の間の授乳回数がキモになります。

この時期、母乳の分泌を促すにはプロラクチンというホルモンの分泌が重要なのですが、このプロラクチンは赤ちゃんがママのおっぱいを吸うことで、それが刺激となり分泌されます。

24時間で8回以上授乳することでプロラクチン濃度を高く保つことができ、母乳の分泌にもつながります。

産後9日目以降

産後9日目以降になると母乳分泌が確立されます。

9日目までは母乳の分泌はプロラクチンによって調整されていましたが、9日目以降はおっぱいそのもので母乳量の調節をするようになります。

赤ちゃんが母乳を飲みおっぱいが空っぽになればなるほど、次から次へと母乳が作られるという仕組みです。

そのため母乳量を増やす、維持するためには頻回に授乳しおっぱいを空にすることが大切になります。

母乳育児の方法

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抱き方

おっぱいをする時の抱き方としては横抱き、交差抱き、縦抱き、フットボール抱きと4種類あります。

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      横抱き

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   交差抱き(斜め抱き)

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      縦抱き

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    フットボール抱き

おっぱいの小さい人は縦抱き、おっぱいの大きい人はフットボール抱きがしやすいです。

また授乳クッションを使用すると、より赤ちゃんを安定して抱っこできます。

おっぱいの分泌量に左右差が出ないためにも、おっぱいは左右交互にしましょう。

初めのうちは左右5分ずつして、足りなければさらに左右5分ずつという具合にすると左右同じ時間で授乳しやすくなりますよ。

★ポイント1

抱っこする時のポイントは、赤ちゃんとママが真正面で向き合っていることが大切です。

慣れない間は赤ちゃんの体は上を向いていて、顔だけ横に向いて抱っこしてしまっていること多いのですが、そうなると赤ちゃんは上手くおっぱいをくわえられないので、赤ちゃんとママのおへそがしっかりと向き合うように意識して抱っこしましょう。

★ポイント2

生まれて間もない赤ちゃんは上手くおっぱいをくわえられないことが多々あります。

なのでおっぱいをくわえさせる時は、片手で赤ちゃんの首の後ろをしっかりと支え、もう反対の手で自分のおっぱいを支えながら赤ちゃんの口に乳首を持っていってあげましょう。

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ANGELIEBEなら授乳クッションが2280円~売ってます。

正しいくわえさせ方

正しくおっぱいをくわえさせることができていないと、「乳首がいたい」「出血した」というトラブルにつながります

そのため赤ちゃんにはおっぱいを乳輪部までしっかりとくわえさせる必要性があります。

正しくくわえることができず浅吸いになると、赤ちゃんが乳首の先だけをねぶっている状態になるため、乳首に摩擦が生じて痛くなったり、出血したりということが起きます。

乳首が痛いと思った時は浅吸いになっているので、一回赤ちゃんをおっぱいからはずし、もう一回くわえさせましょう。

生まれて間もない赤ちゃんは口が小さく、しかもなかなか口を開けてくれないので、しっかりくわえさせるのが難しいかもしれません。

しかし回数を重ねることで、ママも赤ちゃんも上手になっていきますので、焦らず気長にトライしましょう。

★ポイント3

正しくくわえられているかどうかは、赤ちゃんの口元をみると分かります。

赤ちゃんの唇がしっかりおっぱいに密着していて、口角が140度以上開いていると正しくくわえられています。

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★ポイント4

おっぱいをまっすぐくわることが出来ていない場合も、おっぱいトラブルの原因になります。

おっぱいがまっすぐくわえられていない場合、下の絵のように授乳後の乳首がいびつな形になっています。

そのような場合はまっすぐくわえることが出来ていないので、抱き方なども変えてみましょう。

正しくくわえられていない状態で授乳を続けると、乳首が痛くなったり出血したりなどのトラブルの原因になります。

 

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★ポイント5

乳首が痛い、出血したということで市販の「保護器」を使用する人がいますが、保護器の使用はお勧めできません。

保護器のパッケージには「乳首の痛みや出血に」と書いていますが、乳首の痛みや出血の原因はほとんどが浅吸いであり、その浅吸いを修正することが一番の解決策です。

 そのため保護器を使用をするのではなく、赤ちゃんに正しいくわえ方をマスターしてもらう必要があります。

うまくくわえさせられない時は入院中なら助産師さんに、退院後は母乳外来に相談しましょう。

おっぱいトラブルが起きたら

母乳育児中は様々なトラブルが起こりやすいです。

・母乳が出ない

・乳首が痛い

乳腺炎になった

・赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれない   などなど

授乳中に多くみられるおっぱいトラブルについてまとめていますので、困った時に活用して下さい。

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 母乳育児に困った時の相談先

母乳育児をしていると何かと不安になったり、困ったりすることがあります。

そのような時は一人で抱え込む必要はありません。

母乳外来に相談しましょう

出産した病院に問い合わせみるのもいいですし、↓↓こちらでも全国の母乳外来を検索できます。

www.oketani-kensankai.jp

さいごに 母乳育児を頑張るママへ

「母乳で育てたい!」と前向きに母乳育児に取り組もうという思いはとても素敵なものです。

しかし頑張り過ぎには注意しましょう

母乳育児にこだわりすぎて大きなストレスを抱えたり、母乳が出なかったことに対し母親としての自信をなくされるママがいるのですが、赤ちゃんにとって一番大切なのはママの笑顔と優しさです。

なのでその笑顔と優しさを守るためにも肩肘張らず、リラックスして取り組んでいきましょう。


参考文献:大山牧子 NICUスタッフのための母乳育児支援ハンドブック

     桶谷桐子 すぐに使える!70の事例から学ぶ母乳育児支援ブック

     仁志田博司 新生児学入門

 

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