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ナース・ミントの悩み解決クリニック

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【危険】高齢ドライバーに忍び寄る4つの老化現象 加害者にならないために知ってほしい3つのこと

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高齢者はどんな人でも年相応の衰えが出てきます。

そのため視力や聴力が低下したり、注意力が散漫になったり、反射神経が遅くなったりします。

なので事故のリスクが高くなるわけですが、事故を起こした場合は家族に損害賠償の請求が来る場合があります。

そのためあなたの家族に高齢ドライバーがいる場合、高齢ドライバーの抱えるリスクを知り、場合によっては運転を止めることをお願いします。

ここでは

・高齢者の老化現象が運転にどのような影響を与えるのか。

 ・事故をしたらどのような責任に問われるのか

・運転能力チェック表

・免許返納後の生活アドバイス

これらについて説明します。 

高齢者に忍び寄る老化現象

視力の低下

まず老化現象として視力の低下が挙げられます。

加齢により眼の一部である水晶体が濁るため、視力が低下し、視界が黄色がかって見える黄変化という現象が現れます。

そのため黄色のものは自分の視界と重なるため識別しにくくなります

また高齢者の目の病気として代表的なものに白内障があります。

白内障は75歳以上の85%にみられるとも言われています。

白内障になれば物が見えにくくなり、光も異様にまぶしく感じるようになります。

他にも緑内障になれば視野が欠けますし、加齢性黄斑変性になれば物が歪んで見えます。

また高齢になると老人性縮瞳というものも起こります。

ここで老人性縮瞳について説明します。

本来なら暗いところに行けば、体は少しでも多くの光を取り込もうとして瞳孔が大きくなるのですが高齢になると暗い所にいっても瞳孔が広がらなくなります

これが老人性縮瞳です。

そのため暗い所では更に視力が低下します。

そして高齢により視野自体も狭くなりますし、視野に入っていても脳が認識しないということも起こるのです。

その結果運転する上で

・トンネルを通る際の暗順応、明順応に支障が出る

・夜道が見えにくい

・黄変化が起こると、信号や標識を見間違える

・人やバイクが通っているのに気付くのが遅れる

という危険性が出てきます。

聴力の低下

高齢になると音を伝達する細胞の数が減少するため聴力も低下します。

音は聞き取りにくく音そのものも歪んで聞こえるため、言葉の聞き間違いが増えます。

そのため、高齢者に「ご飯食べる?」と聞くと「5番?それは何の番号や?」という具合に、スムーズなやりとりが難しくなります。

また音を伝達する細胞の減少によって情報を認識するのにも時間がかかります。

その結果、運転をする上でも周囲の音に気付きにくくなるため、危険の察知が遅れるということに繋がります。

認知力の低下

高齢ドライバーの事故のニュースが流れると「認知症があったか、なかったか」という議論になりますが認知症がなくても、加齢により様々な認知能力は低下します。

人の脳は60~65歳を境に脳細胞が減り始め委縮しはじめます。

そのため情報処理能力が低下するので、瞬発的に判断をするというのが難しくなります。

またテレビを見ながら掃除をするなど、2つ以上のことを同時にする事が苦手になります。

他にも新しいことに適応する力も著しく低下するため、いきなり新しいことが起きると、一時的にパニックを起こすこともあります。

その結果運転をする時には

・飛び出しなど、事故の危険があった際に、瞬時に対応出来ない

・道を間違える、初めての道を通るなど、心理的にストレスになることが起きた場合にパニックになり冷静な判断が出来なくなる

・運転は、アクセルを踏みながらハンドル操作をするなど、異なる操作を同時に行うため、操作の間違いが起こる

というリスクが現れます。

性格の変化

高齢になると性格の変化も見られるようになります。

頑固になったり自己中心的な発想になりやすく、柔軟な対応が出来なくなります。

あなたはサンキュー事故というものを御存知ですか?

サンキュー事故とは本来優先権のある車が、優先権のない車に道を譲った際に起きる事故なのですが、このサンキュー事故は高齢者に多く見られます。

その理由の一つとして、高齢者の自己中心的になりやすいという特徴が影響し、本来は優先権を持っていないのに、突っ切ってしまう点などが挙げられています。

 

以上のように高齢者は様々な機能が低下しており、運転操作にも影響しているのですが、これら老化現象は、ある日突然起きるのではなく、何年もかけて生じているものなので、本人には自覚症状がないケースが多いのです。

高齢ドライバーの事故を減らすために決まったこと

認知症高齢者を始め、高齢ドライバーは様々な事故のリスクを抱えているため、以下の決まりが出来ました。

70歳以上のドライバーは高齢者講習を受けなければならず、受けなければ免許返納

75歳以上は高齢予備検査を受け、認知症の有無の確認をする。

認知症の確認がされた場合は免許取り消し

通常は5年おきの免許更新が70歳以上は3年おき

~追記~

3月12日に施行された改正道交法により以下のことが変わりました。

75歳以上の人は3年に1度の免許更新時に認知機能を調べる検査を受けています。

その検査では

第一分類:認知症の恐れがある

第二分類:認知機能の低下がある

第三分類:低下の恐れがない

に分けられます。

以前までは第一分類の人でも一定の交通違反をした人だけが医師の診察を受ける制度だったのに対し、この法改正で第一分類の人は違反の有無に関わらず、医師の診察が義務付けされました。

また信号無視や一時不停止、逆走など18種類のいずれかの違反をした75歳以上の人も臨時の認知症検査を受けることになりました。

そして医師が認知症と診断すれば免許は停止や取り消しになります。

 高齢ドライバーの事故、責任は誰がとるの?

高齢者が事故を起こした場合、家族に責任が問われる場合があります。

高齢ドライバーが事故を起こし、もし認知症であったと判明した場合や、本人に責任能力があっても賠償金を支払う能力がない場合は、高齢ドライバーの家族に「監督責任が問われ、賠償金の請求をされることがあるのです。

あなたの家族は大丈夫?高齢ドライバー安全チェック

2016年12月6日に放送されたニュース番組 【クローズアップ現代で、高齢ドライバーの家族が注意すべき運転行動というものを放送していましたので、そのチェック項目を紹介します。

高齢ドライバーの家族がチェックすべき運転行動

□行先・目的地を運転中に忘れる

□中央線・センターラインの不注意

□車庫入れ・枠入れの失敗

□道路標識・信号機の理解

□速度制限・速度の維持

□交通環境への注意力維持

□運転操作(ハンドル ブレーキなど)

□自動車のメンテナンス

□他の交通者への注意維持

□車間距離の維持

このチェック表を元に、客観的に高齢ドライバーの運転リスクを評価しましょう。

そして認知力の低下などが見られた場合は、運転をとめましょう。

免許返納後の生活アドバイス

免許返納後の交通手段に関して、高齢者は様々な交通機関サービスが受けられます。

そのため前章のチェックで事故のリスクが高いと判明した場合は、事故の加害者にならないためにも運転するのはやめましょう。

高齢者向けの交通機関サービス

各自治体によって異なりますが。70歳以上であればバスが無料という自治体も多いです。

一度お住まいの自治体の交通機関サービスを調べてみましょう。

免許返納後に受けられる特典

免許を返納することで以下のような特典が受けられます。(各自治体で異なります)

・タクシー、電車代の割引き

・銀行で金利の優遇

・買い物の際の割引き

・ホテル、旅館の割引き

また免許返納時に運転経歴証明書の申請をすることで、運転経歴証明書の交付が受けることができ、その証明書は生涯に渡って身分証明書としても使用できます。

免許の返納は、警察署、運転免許試験場、免許更新所で出来ます。

受付時間は各自治体によって異なり、各都道府県の警察署のホームページなどで調べることが出来ます。

 宅配サービスを利用する

買い物の際の交通手段に困る場合は宅配サービスを活用しましょう。

今はスーパーやコンビニでも商品を宅配してくれるサービスがあります。

また検査の結果「認知症の可能性がある」という理由で免許を返納される場合は、介護保険の適応になる可能性もあります。

介護保険が適応になれば、買い物代行や買い物付き添いのサービスも利用できます。

運転をやめてくれない時は第三者に相談しよう

いざ、家族が運転をやめるように説得してもなかなか聞き入れてくれない場合があるのですが、そのような場合は第3者に相談しましょう。

役所や警察に相談してみることで、警察や医師などから「もう危険だから運転をやめましょう」と説明してもらう機会をセッティングしてもらうなどできます。

 

家族からの説明に耳を貸さない場合でも、警察や医者など権威のある人からの忠告は素直に応じるという高齢者は多いです。

 

 

さいごに

認知症の有無に関係なく、高齢になると様々な老化現象が出てきます。

そしてその老化現象は運転技術にも影響を及ぼします。

ただ本人は体の衰えに自覚がない場合が多いので、家族の方がキケンだと感じたら止めるようにしましょう。