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【賛否両論のVBAC】決断前に知って欲しい帝王切開・VBAC双方のリスク 

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「女性として一度は自然分娩を経験したい」

「前回の帝王切開が痛すぎてツラかった」

という理由から、VBACに挑戦したいという妊婦さんが沢山います。

しかしVBACに対して「自らリスクを取るなんて母親失格だ」といった厳しい声がある一方で、実際にVBACにトライしてとても幸せだったという声もあり賛否両論、、、

そのため「VBACをしたいけど、どうなんだろう」と悩む人が沢山います。

もちろんVBACにはリスクがあります。

しかし帝王切開にもリスクはあります。

ここではVBAC、帝王切開双方のリスクを説明しますので家族でしっかりと話し合い、自分達の気持ちを大切にした判断をしてもらいたいと思います。

VBACとは

VBACとは帝王切開で出産した人が、次のお産で経腟分娩(自然分娩)することです。

VBACの条件

VBACを行うには以下の条件を満たしている必要があります。 

1)児頭骨盤不均衡がないと判断される

 2)緊急帝王切開および子宮破裂に対する緊急手術が可能である

 3)既往帝王切開数が1回である

 4)既往帝王切開術式が子宮下節横切開で術後経過が良好であった

5)子宮体部筋層まで達する手術既往あるいは子宮破裂の既往がない

引用:

http://www.jsog.or.jp/PDF/60/6009-438.pdf#search=%27VBAC%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%A8%E6%84%8F%E9%A0%85%E7%9B%AE%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%27

 

 

「児頭骨盤不均衡がない」とは、赤ちゃんの頭の大きさがママの骨盤を通れる大きさですよという意味です。

 

 

VBACのリスク

VBACのリスクは「子宮破裂」です。

自然分娩でも子宮破裂のリスクはありますが、VBACの場合は子宮に帝王切開時の傷があるため、自然分娩よりも子宮破裂のリスクが高くなります。

これは普通の風船と、傷のついた風船、どちらが割れやすいかを想像してもらったら分かりやすいと思います。

アメリカではVBACをした際の子宮破裂の確率は0.6~0.8%と報告されています。

たった0.6%と思われるかもしれませんが、実は自然分娩した人の約10倍ものリスクとなるんです。

分娩時に子宮破裂を起こすと、ママの身体からは大量に出血します。

その間赤ちゃんには酸素がいきません

そのため母児共に命の危険にさらされます。

子宮破裂を起こした場合の赤ちゃんの死亡率は20~80%といわれています。

仮に赤ちゃんの命は無事だったとしても、長時間(18分以上)の酸欠により脳に重い障害が残る可能性が非常に高いです。

*赤ちゃんへ酸素がいかなくなってから17分以内に取り上げないと、脳へのダメージが大きいとされています。

また、この子宮破裂は予測できるものではなく突然起こります

そのため非常にリスクが高いので、VBACを受け入れている病院は非常に少ないです。

といいますか、どんな緊急事態でもすぐに対応できる病院でないといけないので、受け入れる事の出来る病院が非常に少ないといった方が正確でしょう。

またVBACを希望し、経腟分娩でお産を進めていたとしても、分娩途中で何かあれば緊急帝王切開に変更となります

帝王切開のリスク

VBACの話になるとVBACのリスクばかりがクローズアップされるのですが、帝王切開も人の身体にメスを入れる訳なのでもちろんリスクがあります。

帝王切開のリスク

・肺塞栓

ずっと横になっている事で、身体の中で血栓ができやすくなります。

そしてその血栓が肺の細い血管を通る際に詰まる状態を肺塞栓といいます。

肺塞栓は極めて危険性が高く母体死亡原因の2位となっています。

・癒着

手術の際に出来た傷は組織同士をくっつけることで修復しようとします。

しかしその際に本来くっついて欲しくない組織までくっついてしまう事を癒着といいます。

2回目以降の帝王切開の場合、赤ちゃんを取り出す際に、前回の帝王切開により生じた癒着の部分を剥がさないといけないため、そこから出血したり腸や膀胱などを傷つけてしまったりする場合があります。

 

他にも縫合不全感染症などが代表的な合併症として挙げられます。

VBACと帝王切開のリスク比較

VBACと帝王切開それぞれにリスクがあるのですが、実際「どっちが危険なの?」と思われたのではないでしょうか。

ここでは、VBACと帝王切開のリスクを比較します。

VBACが成功した場合は帝王切開と比べ、入院期間の短縮や速やかな産後の回復が期待できます。

また感染症や肺塞栓の発症、輸血の使用量も減少します。

帝王切開のリスクであった癒着を剥がす際の出血も回避することが出来ます

しかし、VBACが失敗した場合、

子宮破裂:帝王切開の約2倍

児の死亡率:帝王切開の約1.7倍

新生児仮死:帝王切開の約2.2倍

となります。

VBACが成功すれば帝王切開よりも多くのメリットがありますが、VBACが失敗した場合は帝王切開よりも命に直結するリスクが高くなります。

そのためかかりつけの医師としっかりと話をし、双方のリスクを理解したうえで、VBACをするかどうするか判断する必要があります。

なぜVBACを希望するのか

なぜ多くの人がVBACを希望するでしょうか。

VBACを希望する理由は大きく分けて2つ挙げられます。

一つ目は「帝王切開コンプレックス」によるものです。

木下優樹菜さんはインスタグラムで

「優樹菜みたいな昔ほんとに親不孝だった奴は陣痛を経験するべき人間だったんだ! 悩んで悩んでリスクのあるブイバックという、出産方法を選んでよかった」

と述べています。

実際に「経腟分娩を経験してこそ立派な母親だ」というような神話が根強く残っており、そのような考えが帝王切開となったママ達を追い詰めている現状があります。

また妊娠期間中に経腟分娩することをイメージしていたにも関わらず、緊急で帝王切開に切り替わり、心の準備ができないまま手術となったことで大きなショックを受ける人もいます。

自分の理想とするお産が出来なかったという結果は、後に母親としての自信にも影響を及ぼす場合があります。

人によっては「帝王切開=失敗」と受け止めてしまい、その後の育児で思い通りに進まないことがあると「ちゃんと産んであげられなかったからだ」帝王切開した過去に縛られ続ける人もいます

また知り合いから「下から産まれなかった子は打たれ弱いとか「陣痛の痛みがあるからこそ我が子がカワイイ」と言った無神経な言葉を浴びせられたことで、帝王切開だったことに後ろめたさを感じている人もいます

そのような経緯から「出産の感動を自分も味わいたい」「経腟分娩を経験して一人前の母親になりたい」とVBACを希望する人が多いです。

もう一つは「帝王切開の術後の痛みがトラウマ」によるものです。

術後に傷が痛むことから、歩くこともままならなかったツライ記憶がトラウマとなり、経腟分娩を希望する人もいます。

確かに経腟分娩の方が体の回復も早いですし、帝王切開した人は術後かなり痛そうなのでその気持ちも分からなくもない、、、

しかし経腟分娩も陰部を切開して縫った場合には数日間は座るのも痛いし、トイレをするのもかなりしみます。

なので経腟分娩なら産後は痛みと無縁、、、というわけではないことは知っておいた方がいいと思います。

母親になるってどういうことだろう

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VBACも帝王切開もどちらもリスクはあるので「絶対にこうすべき」という個人的な意見は控えておきます。

でも「経腟分娩を経験してこそ立派な母親だ」と思っている人・帝王切開した過去にコンプレックスを感じている人に伝えたいことがあります。

それは「母性」とは何なのかということです。

母性とは「女性のもつ母親としての性質。母親として、自分の子供を守り育てようとする本能的特質」のことです。

引用:https://kotobank.jp/word/%E6%AF%8D%E6%80%A7-161847

子どもを守ることこそが、母性であり母親のあるべき姿なのです。

なぜ帝王切開になったのか、、、それは赤ちゃんの命を守る為の選択だったからではありませんか?

もしかすると分娩途中で帝王切開に切り替わり、自分の意思じゃなかったという人もいるかもしれません。

だけど結果的に帝王切開による出産で子どもを守ったことには違いありません。

経腟で産もうが、帝王切開で産もうが関係ありません。

「子どもにとって最善の選択をした人」こそが立派な母親です。

もしあなたが帝王切開の過去を引きずっているがためにVBACを考えているのであれば、私のこの意見も一つ参考にして頂ければ幸いです。

まとめ

・VBACも帝王切開もそれぞれリスクがあります。

・分娩方法については、医師、助産師、家族ともしっかり話し合って決めましょう。

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