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【NICUを分かりやすく解説】ママとパパが赤ちゃんにできる5つのこと

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ドラマ「コウノドリ」が放送されてからNICUの認知度は上がりましたが、それでもNICUについてはまだまだ知られていないことが沢山あるかと思います。

そのため赤ちゃんがNICUに入院することになって、ママもパパも不安でいっぱいに感じているかもしれません。

またおじいちゃん、おばあちゃんの場合、NICUに入院することになったという連絡が来た時に「NICUって何?」と思われるかもしれません。

NICUナースとして、NICUはどのようなところなのか、赤ちゃんにはどのような関わりができるのかという点を詳しく説明していきます。

 NICUってどんなところ?

NICUはNeonatal Intensive Care Unitの略で日本語では新生児集中治療室といわれています。

NICU赤ちゃん3人に対して看護師が1人という体制になっています。

実際にNICUの中に入られたママ、パパは御存知かと思いますが、NICUの中は暗くて静かです。

また室温もかなり高く設定しています。

夏場でも暖房を入れる時があるくらいです。

その理由はママのお腹の中の環境により近づけるためです。

早産になった赤ちゃんにとって適切な環境を整えているんですね。

 どんな赤ちゃんがNICUに入院するの?

赤ちゃんがNICUに入院する理由は沢山あります。

順番に説明していきます。

早産、低出生体重児

妊娠37週から正期産となります。

よって37週未満で生まれた赤ちゃんは早産となります。

体重に関しては2500g未満が低出生体重児となります。

なので36週以下、2500g未満で生まれた赤ちゃんはNICU入院の対象となります。

妊娠週数に対して赤ちゃんの体重が小さい場合を子宮内胎児発育遅延といい、週数が37週を越えていても赤ちゃんの体重が2500未満になる場合もあります。

そのような場合もNICUの入院対象となります。

呼吸障害、重症仮死

出産というのはママにとっても、赤ちゃんにとってもすごいストレスのかかるものです。

赤ちゃんはストレスがかかるとママのお腹の中で胎便を出すことがあります。

そしてその胎便が赤ちゃんの気管に入る場合があります。

またストレスがかかることで、赤ちゃんの心音が下がることもあります。

これらにより赤ちゃんが生まれた時に仮死状態になってしまうことがあります。

他にも赤ちゃんはママのお腹から出た時に、初めて自分の力で呼吸をします。

しかしその時の呼吸が上手くできない呼吸障害というものになる場合があります。

これらのような仮死、呼吸障害もNICUの入院対象となります。

 心臓に奇形がある

妊婦検診ではエコーで赤ちゃんの心臓の形や血流を確認されます。

その時に心臓の形に奇形が見られた場合、正常分娩以外にも対応できる病院を紹介されます。

そして出産後、赤ちゃんはNICUに入院し検査します。

そこで治療が必要な場合は治療を行います。

妊婦検診で異常が確認されていなくても、出産後の診察で心奇形が確認される場合もあり、そのような場合もNICUに入院します。

 感染の危険性かある

感染の危険性がある場合、経過観察、抗生剤投与の目的でNICUに入院します。

ママが破水してから24時間以内に赤ちゃんが生まれなかった場合、赤ちゃんに感染の症状が出る可能性があるので、出産後はNICUに入院して抗生剤治療を行います。

その他にもママ自身が何か感染症を持っていて、それが赤ちゃんに感染するリスクがある場合、赤ちゃんはNICUに入院して経過観察、必要があれば抗生剤の投与を行います。

 黄疸がある

赤ちゃんに黄疸が出た場合、このようなブルーライトを当てて黄疸を軽減させます。

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出典:「赤ちゃん 光線療法」の検索結果 - Yahoo!検索(画像)

このライトを当てることで、黄疸の原因になっているビリルビンがおしっことして体外に出ていきます。

黄疸が軽度の場合で、かつ病院がビリベッドといって服と一体化になっているブルーライトを所有している場合は、NICUに入院せず母児同室しながら黄疸治療ができる場合もあります。

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出典:「赤ちゃん 光線療法」の検索結果 - Yahoo!検索(画像)

ビリベッドは写真のように服とブルーライトが一体になっています。

先天性の病気の疑いがある

ダウン症18トリソミーといった染色体異常をはじめ、その他の先天性の病気の疑いがある場合もNICUに入院し色々な検査を行います。

 奇形がある

赤ちゃんの奇形として多いものに、指の数が多い多指症、指同士がくっついている合指症、口唇口蓋裂が挙げられます。

またその他の奇形もNICUの入院対象となります。

奇形以外に異常がないか検査をしながら形成外科の紹介をします。

口唇口蓋裂の場合はミルクを飲む練習もママと一緒にしていきます。

 未受診妊婦から生まれた赤ちゃん

妊娠期間中に妊婦検診を受けていない妊婦のことを未受診妊婦といいます。

未受診妊婦の場合、妊娠何週なのか、赤ちゃんは育っているのか、母親に持病や感染症はないのかなど全く分かりません。

そのため出産後、赤ちゃんはNICUに入院し色々検査を行います。

未受診妊婦の詳しい実態についてはこちらをご覧ください。 

www.stellacafe7.com

なぜ赤ちゃんは保育器に入っているの?

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赤ちゃんが保育器にはいる目的として

・体温管理

・感染管理

・酸素の調整

があげられます。

赤ちゃんはまだ小さく体温の調整が上手ではありません。

また赤ちゃんは体重に対して体の表面積が大きいので、体温を外気に奪われやすいという特徴があります。

そのため保育器内の温度と湿度を調整して、赤ちゃんの体温を適切に保っています。

小さな赤ちゃんは感染症に感染すると重症化する危険性があります。

そのため様々な菌やウイルスから赤ちゃんを守るため保育器に入れて隔離しています。

逆に赤ちゃん自身が感染症を持っている場合も、他の赤ちゃんに感染症をうつさないようにするため隔離の目的で保育器に入ります。

酸素の調整に関しては、私達が普段吸っている大気中の酸素濃度は21%です。

仮死や呼吸障害の赤ちゃんの場合は、その21%の酸素濃度では十分な呼吸ができません。

そのため保育器の中の酸素濃度を30%、35%と調整しています。

酸素濃度の調節だけでは十分な呼吸ができない場合、人工呼吸器を使用して呼吸の補助を行います。

 保育器からはいつ出られるの?

赤ちゃんが成長し状態が安定すれば保育器から出て、コットという新生児用のベッドに移ります。

保育器から出る時の条件は以下のようになっています。

体温調整ができる

小さな赤ちゃんは体温管理がまだ上手にできません。

そのため保育器内の温度が室温と同じ状態でも体温の低下が見られないかの確認が必要となります。

 大気中の酸素濃度で呼吸状態が安定している

保育器内の酸素を中断後、大気中の酸素のみで呼吸がしっかり行えることが重要となります。

酸素カヌラを使用している赤ちゃんの場合は、保育器の外でも酸素カヌラの使用ができるため、状態が安定していれば保育器から出られるようになります。

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酸素カヌラとは赤ちゃんの鼻に酸素を送る為のチューブのことです。

 ミルクがしっかりと飲めている

早産の場合、35週頃までは口からミルクを飲むことはできません。

35週あたりからミルクを飲む練習を始め、その哺乳状態が安定してくれば保育器卒業が間近となります。

感染のリスクがない

感染症疑いの赤ちゃんの場合、検査等で感染のリスクがないことが確認されれば、保育器から出ることができます。

 

これらの保育器から出る基準はあくまでも目安です。

赤ちゃんの状態や医師、看護師の判断によっても異なってきます。

 NICUでよく使用される機械類について

人工呼吸器

自分で呼吸が上手くできず、保育器の酸素濃度を上げても対応できない場合は人工呼吸器を使用します。

早産で生まれた場合は呼吸機能が未熟なため、人工呼吸器がつけられることが多いです。

赤ちゃんの成長と呼吸状態を見ながら管を抜く日を医師が判断します。

 モニター

胸元に赤、黄、緑の線のついたシールが貼られています。

これで心拍数と呼吸数をみています。

また足の甲や足首にも赤いセンサーのようなものがついていると思いますが、それで体中の酸素濃度をみています。

酸素飽和度とは体中にどのくらい酸素が回っているかをみるための数値です。

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点滴と点滴の機械

赤ちゃんの腕や足に点滴が入っている場合があります。

ミルクが飲めない時期は点滴から栄養がいきます。

また抗生剤を投与したり、他にも赤ちゃんの状態に合わせて必要な薬を投与したりします。

点滴が一つずつ機械についているのは、赤ちゃんは体が小さく点滴の投与量もごく少量ずつなので、機械で正確に投与量を守れるようにしています。

 栄養チューブ

まだ口からミルクが飲めない場合は、口や鼻からチューブを入れてそこからミルクを注入します。

口からミルクが飲めるようになったのが確認されれば抜くことになります。

また嘔吐を繰り返している場合も、吐物を外に出す目的で鼻や口からチューブを入れる場合があります。

 ブルーライト

黄疸の治療に使用します。

 

NICUでよく使用する機械類の説明をしましたが、実際に見て分からないことや気になることは何でも看護師に聞きましょう。

ママがいない間、赤ちゃんはどのように過ごしているの?

ママがいない間も、看護師が交代で赤ちゃんのお世話をしています。

赤ちゃんの週数によって一日のミルクの回数は異なりますが、その時間毎にミルクをあげたり、沐浴を行います。

もちろん赤ちゃんが泣いている時は、抱っこなどをして落ち着かせます。

そのような中でケアをしながら赤ちゃんの様子を観察し、何か気になることがあれば医師に報告しています。

 赤ちゃんに触ることは出来るの?

赤ちゃんの状態にもよりますが、看護師から触っても大丈夫と言われている場合は是非さわってあげましょう

手が冷たくないことを確認して、赤ちゃんの体を両手で覆うようにして触ってあげると赤ちゃんは安心します。

ホールディングといって、看護師も泣いている赤ちゃんを落ち着かせる時は、赤ちゃんの体を両手で包み込むようにして触っています。

赤ちゃんを触る時は是非赤ちゃんに声もかけてあげてください。

きっとパパ、ママの声を聞くことで安心すると思います。 

面会は毎日来た方がいいの?

NICUで働いていた時に面会は毎日来た方がいいのかという質問をよく受けました。

もちろん赤ちゃんからすると、大好きなパパやママが毎日来てくれるというのは嬉しいことだと思います。

しかしママは産後のこともあり体調がまだ回復してない場合も多いと思います。

また家から病院の距離や交通の便によっても面会の来やすさは異なります。

上の子がいる場合は更に面会の時間の確保が難しいでしょう。

なので決して無理はせず、ママ、パパの来れる時間に来てあげてください。

 NICUに入院している赤ちゃんにしてあげられること

赤ちゃんがNICUに入院していても赤ちゃんにしてあげられることは沢山あります。

順番に説明します。

搾乳

早産の場合ママの母乳は、早産の赤ちゃんに合わせて作ったかの様に正期産のママに比べても栄養価が高いという特徴があります。

本当に人の身体ってすごいなぁと思います。

是非、ママの母乳を赤ちゃんに届けてあげてください。

産科の助産師やNICUの看護師も搾乳のお手伝いをしてくれます。

母乳に関する悩みも是非スタッフに相談しましょう。

合わせてお読みください。

www.stellacafe7.com

面会

NICUで働いていた当時、何度も「赤ちゃんって本当にすごいな」と感心させられました。

なぜなら赤ちゃんはママが誰なのか分かっている(気がする)からです。

普段ギャンギャン泣く赤ちゃんでも、ママが面会に来てママに抱っこされている間はすごく大人しくなります

よくママに「泣いてるところ全然見ないんですが、うちの子元気なんですか?」と聞かれます。

「いえいえ、むちゃくちゃ元気すぎてよく泣いておられます。いつも看護師が順番で抱っこしていますよ」

ということが多々起きます。

赤ちゃんって本当に感受性が豊かなんですよね。

なのでママに会えるのをとても楽しみに待っていると思います。

でも決して無理はせず体調に合わせて来てくださいね。

 カンガルーケア

カンガルーケアといって、ママの肌の上に直接赤ちゃんを抱っこさせてあげるという抱っこの方法があります。

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出典:「NICUカンガルー抱っこ」の検索結果 - Yahoo!検索(画像)

カンガルーケアには以下のような目的があります。

・ママと赤ちゃんの肌が直接触れることで、赤ちゃん自身が安心し睡眠が促されます。

・赤ちゃんの呼吸が安定します。

・ママの肌についている常在菌に赤ちゃんが触れることで、赤ちゃんの免疫に繋がります。

・ママ自身も赤ちゃんと直接触れることで母乳の分泌が促されます。

これはパパもすることができます

赤ちゃんの状態が落ち着いていれば、週数にもよりますが人工呼吸器を使用している赤ちゃんでも実施することができます。

カンガルーケアが実施可能となれば看護師から説明があると思います。

いつ頃からできそうか気になる場合はNICUのスタッフに聞いてみましょう。

赤ちゃんとのふれあい

先程も説明しましたが、赤ちゃんは体全体を手で覆われると安心します。

是非赤ちゃんに沢山触れてあげてください。

保育器からまだ出られない赤ちゃんの場合、手のひら抱っこといって保育器内で赤ちゃんを抱っこすることもできます。

実施可能か病院のNICUスタッフに確認してみましょう。

またママの声は、赤ちゃんがお腹の中にいた時から聞いていた声です。

なのでその声を聞くと赤ちゃんは安心するはずです。

いっぱい話しかけてあげてください。

パパの場合「話しかけてあげると良いですよ」と言っても恥ずかしがって「いえ、結構です」と言われる場合も多いのですが、赤ちゃんが喜ぶと思うので是非照れずに話しかけてあげてくださいね。

その他の育児参加

赤ちゃんの体を拭いたり、お風呂に入れたり、おっぱいをあげたり、、、

多くの病院でママ、パパの育児参加をすすめています。

特に赤ちゃんの退院が近づいてくると、退院後も困らないように退院指導も行いながらママ、パパ中心で育児を行ってもらっています。

是非、スタッフと一緒に赤ちゃんのお世話をしていきましょう。 

自分を責めてしまうママへ

ママ達は赤ちゃんがNICUに入院されたことをはじめ、赤ちゃんの状態のこと、将来のこと、本当に沢山の不安を抱えておられると思います。

ただ絶対に「自分のせいだ」と思わないで欲しいのです。

誰のせいかと聞かれるとそこには答えはなくて、上手くお返事することが出来ないのですが、だけど絶対にママのせいではありません。

そして大事な大事な命がここに誕生したこと、心からおめでとうございます。とお伝えしたいです。

赤ちゃんのこれからについて、気になっていること沢山あると思います。

そんな時は一人で抱えずに主治医やNICUナースに相談してください。

NICUは赤ちゃんを治療する科ではなく、ママと一緒に赤ちゃんを育てる科です。

いつもママと赤ちゃんの味方です。

そのことは忘れないでくださいね。

NICUの入院費について

NICUに入院した赤ちゃんの入院費に関しては、未熟児養育医療保険制度が適応になれば自己負担はおむつ代程度になります。

しかしこの未熟児養育医療保険制度は

・適応に条件がある

自治体によっては一部自己負担額がことなる

世帯年収によっても異なる

という点から、全員がおむつ代程度になるというわけではありません。

入院費に関しては未熟児養育医療保険の説明も含め、NICUの医療事務から説明があると思います。

もし医療事務から説明がない場合は、一度こちらから聞いてみましょう。 

さいごに

NICU内は見慣れない機械が沢山あり、独特な空気感もあります。

そのためNICUの中に入ったことで余計に不安を感じる場合もあるかもしれません。

この記事により

NICUはいったいどのようなところなのか

・赤ちゃんはどのようなケアがされているのか

・赤ちゃんと関わることができるのか

などをイメージしやすくなることで不安の軽減につながればと思っています。

ただこの記事に掲載しました赤ちゃんが入院する基準や育児参加の内容は、病院の管理状況や医師、看護師の判断によっても異なります。

そのため不明な点などがあれば、赤ちゃんの入院しているNICUスタッフに御確認ください。

不安に思っていること、気になっていることは、絶対に1人で抱えるということはしないでくださいね。

 合わせてお読みください

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