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ナース・ミントの悩み解決クリニック

育児・介護をはじめとした生活の悩みを解決する看護師ブログです。

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NICUに赤ちゃんが入院して不安なママへ。NICUを分かりやすく解説します。

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【2017年5月23日更新】

元NICUナースがNICUはどのようなところなのか、そして赤ちゃんにどのように関わることができるのか解説します。

出産後、赤ちゃんがNICUに入院することになって、ママもパパも不安をいっぱいに感じていると思います。

そのような不安を少しでも軽減するため、NICUについて分かりやすく説明していきますね。

 NICUってどんなところ?

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NICUはNeonatal Intensive Care Unitの略で日本語では新生児集中治療室といわれています。

NICU赤ちゃん3人に対して看護師が1人という体制になっています。

NICUは早産の赤ちゃんのために、ママのお腹の中の環境に近づけています。

そのためNICUの中は暗くて静かです。

また室温もかなり高く設定しており、夏場でも暖房を入れる時があるくらいです。

これらはママのお腹の中の環境により近づけるために行っています。

赤ちゃんの経過や後遺症について

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赤ちゃんの今後の経過や後遺症について心配な点があるかと思いますが、その辺りのことは主治医の先生に聞きましょう。

ネット上では色んな情報が飛び交っており、ママ・パパの不安を煽るような内容のものもあるかもしれません。

しかし赤ちゃんの経過や後遺症などに関しては、赤ちゃんよって本当に異なるのでネットの情報を鵜呑みにしないでほしいのです。

赤ちゃんの状態や後遺症に関することは、赤ちゃんを直接みている主治医の先生に確認するようにしましょう。

また退院の時期に関しては、病院によって週数や体重などでおよその目安は決まっているかと思いますが、こちらも赤ちゃんの成長によって大きく異なります。

そのため退院の目安などは主治医の先生に確認していきましょう。

ママがいない間、赤ちゃんはどのように過ごしているの?

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ママがいない間も、看護師が交代で赤ちゃんのお世話をしています。

赤ちゃんの週数によって一日のミルクの回数は異なりますが、その時間毎にミルクをあげたり、沐浴を行います。

もちろん赤ちゃんが泣いている時は、抱っこなどをして落ち着かせます。

そのような中でケアをしながら赤ちゃんの様子を観察し、何か気になることがあれば医師に報告しています。

赤ちゃんに触ることは出来るの?

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赤ちゃんの状態にもよりますが、看護師から触っても大丈夫と言われている場合は是非さわってあげましょう

手が冷たくないことを確認して、赤ちゃんの体を両手で覆うようにして触ってあげると赤ちゃんは安心します。

ホールディングといって看護師も泣いている赤ちゃんを落ち着かせる時は、赤ちゃんの体を両手で包み込むようにして触っています。

赤ちゃんを触る時は是非赤ちゃんに声もかけてあげてください。

きっとパパ、ママの声を聞くことで安心すると思います。 

面会は毎日来た方がいいの?

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NICUで働いていた時に面会は毎日来た方がいいのかという質問をよく受けましたが、面会はママとパパのペースに合わせて来てあげて下さい。

もちろん赤ちゃんからすると、大好きなパパやママが毎日来てくれるというのは嬉しいことだと思います。

しかしママは産後のこともあり体調がまだ回復してない場合もあるかと思います。

また家から病院の距離や交通の便によっても面会の来やすさは異なります。

上の子がいる場合は更に面会の時間の確保が難しいでしょう。

なので決して無理はせずママ、パパの来れる時間に来てあげてください。

ママ達がいない間は、看護師がきちんと赤ちゃんのお世話をしているので安心してくださいね。

 ママとパパが赤ちゃんにしてあげられること

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赤ちゃんがNICUに入院していても赤ちゃんにしてあげられることは沢山あります。

順番に説明します。

搾乳

早産の場合ママの母乳は、早産の赤ちゃんに合わせて作ったかの様に正期産のママに比べても栄養価が高いという特徴があります。

本当に人の身体ってすごいなぁと思います。

是非、ママの母乳を赤ちゃんに届けてあげてください。

産科の助産師やNICUの看護師も搾乳のお手伝いをしてくれます。

母乳に関する悩みも是非スタッフに相談しましょう。

合わせてお読みください。

www.stellacafe7.com

面会

NICUで働いていた当時、何度も「赤ちゃんって本当にすごいな」と感心させられました。

なぜなら赤ちゃんはママが誰なのか分かっている(気がする)からです。

普段ギャンギャン泣く赤ちゃんでも、ママが面会に来てママに抱っこされている間はすごく大人しくなります

よくママに「泣いてるところ全然見ないんですが、うちの子元気なんですか?」と聞かれ「いえいえ、むちゃくちゃ元気すぎてよく泣いておられます。いつも看護師が順番で抱っこしていますよ」ということが多々起きていました。

赤ちゃんって本当に感受性が豊かなんですよね。

なのでママに会えるのをとても楽しみに待っていると思います。

でも決して無理はせず体調に合わせて来てくださいね。

 カンガルーケア

カンガルーケアといって、ママの肌の上に直接赤ちゃんを抱っこさせてあげるという抱っこの方法があります。

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出典:「NICUカンガルー抱っこ」の検索結果 - Yahoo!検索(画像)

カンガルーケアには以下のような目的があります。

・ママと赤ちゃんの肌が直接触れることで、赤ちゃん自身が安心し睡眠が促されます。

・赤ちゃんの呼吸が安定します。

・ママの肌についている常在菌に赤ちゃんが触れることで、赤ちゃんの免疫に繋がります。

・ママ自身も赤ちゃんと直接触れることで母乳の分泌が促されます。

これはパパもすることができます

赤ちゃんの状態が落ち着いていれば、週数にもよりますが人工呼吸器を使用している赤ちゃんでも実施することができます。

カンガルーケアが実施可能となれば看護師から説明があると思います。

いつ頃からできそうか気になる場合はNICUのスタッフに聞いてみましょう。

赤ちゃんとのふれあい

先程も説明しましたが、赤ちゃんは体全体を手で覆われると安心します。

是非赤ちゃんに沢山触れてあげてください。

保育器からまだ出られない赤ちゃんの場合、手のひら抱っこといって保育器内で赤ちゃんを抱っこすることもできます。

実施可能か病院のNICUスタッフに確認してみましょう。

またママの声は、赤ちゃんがお腹の中にいた時から聞いていた声です。

なのでその声を聞くと赤ちゃんは安心するはずです。

いっぱい話しかけてあげてください。

パパの場合「話しかけてあげると良いですよ」と言っても恥ずかしがって「いえ、結構です」と言われる場合も多いのですが、赤ちゃんが喜ぶと思うので是非照れずに話しかけてあげてくださいね。

その他の育児参加

赤ちゃんの体を拭いたり、お風呂に入れたり、おっぱいをあげたり、、、

多くの病院でママ、パパの育児参加をすすめています。

特に赤ちゃんの退院が近づいてくると、退院後も困らないように退院指導も行いながらママ、パパ中心で育児を行ってもらっています。

是非、スタッフと一緒に赤ちゃんのお世話をしていきましょう。 

なぜ赤ちゃんは保育器に入っているの?

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赤ちゃんが保育器にはいる目的として

・体温管理

・感染管理

・酸素の調整

があげられます。

赤ちゃんはまだ小さく体温の調整が上手ではありません。

また赤ちゃんは体重に対して体の表面積が大きいので、体温を外気に奪われやすいという特徴があります。

そのため保育器内の温度と湿度を調整して、赤ちゃんの体温を適切に保っています。

また小さな赤ちゃんは感染症に感染すると重症化する危険性があります。

そのため様々な菌やウイルスから赤ちゃんを守るため保育器に入れて隔離しています。

逆に赤ちゃん自身が感染症を持っている場合も、他の赤ちゃんに感染症をうつさないようにするため隔離の目的で保育器に入ります。

酸素の調整に関しては、私達が普段吸っている大気中の酸素濃度は21%です。

仮死や呼吸障害の赤ちゃんの場合は、その21%の酸素濃度では十分な呼吸ができません。

そのため保育器の中の酸素濃度を30%、35%などと調整しています。

酸素濃度の調節だけでは十分な呼吸ができない場合、人工呼吸器を使用して呼吸の補助を行います。

 保育器からはいつ出られるの?

赤ちゃんが成長し状態が安定すれば保育器から出て、コットという新生児用のベッドに移ります。

保育器から出る時の条件は以下のようになっています。

体温調整ができる

保育器の外に出てもしっかり体温調整ができることが条件になります。

小さな赤ちゃんは体温管理がまだ上手にできません。

そのため保育器内の温度が室温と同じ状態でも体温の低下が見られないのを確認してから保育器卒業になります。

 大気中の酸素濃度で呼吸状態が安定している

保育器内の酸素を中断後、大気中の酸素のみで呼吸がしっかり行えることが重要となります。

酸素カヌラを使用している赤ちゃんの場合は、保育器の外でも酸素カヌラの使用ができるため、状態が安定していれば保育器から出られるようになります。

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酸素カヌラとは赤ちゃんの鼻に酸素を送る為のチューブのことです。

 ミルクがしっかりと飲めている

ミルクが口から上手に飲めていることも条件になります。

早産の場合、35週頃までは口からミルクを飲むことはできません。

35週あたりからミルクを飲む練習を始め、哺乳状態が安定してくれば保育器卒業が間近となります。

感染のリスクがない

感染症疑いの赤ちゃんの場合、検査等で感染のリスクがないことが確認されれば、保育器から出ることができます。

 

これらの保育器から出る基準はあくまでも目安です。

赤ちゃんの状態や医師、看護師の判断によっても異なってきます。

 NICUでよく使用される機械類について

人工呼吸器

自分で呼吸が上手くできず、保育器の酸素濃度を上げても対応できない場合は人工呼吸器を使用します。

早産で生まれた場合は呼吸機能が未熟なため、人工呼吸器がつけられることが多いです。

赤ちゃんの成長と呼吸状態を見ながら管を抜く日を医師が判断します。

 モニター

胸元に赤、黄、緑の線のついたシールが貼られています。

これで心拍数と呼吸数をみています。

また足の甲や足首にも赤いセンサーのようなものがついていると思いますが、それで体中の酸素濃度をみています。

酸素飽和度とは体中にどのくらい酸素が回っているかをみるための数値です。

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点滴と点滴の機械

赤ちゃんの腕や足に点滴が入っている場合があります。

ミルクが飲めない時期は点滴から栄養がいきます。

また抗生剤を投与したり、他にも赤ちゃんの状態に合わせて必要な薬を投与したりします。

点滴が一つずつ機械についているのは、薬の投与量を正確に守れるようにするためです。

 栄養チューブ

まだ口からミルクが飲めない場合は、口や鼻からチューブを入れてそこからミルクを注入します。

口からミルクが飲めるようになったのが確認されれば抜くことになります。

また嘔吐を繰り返している場合も、吐物を外に出す目的で鼻や口からチューブを入れる場合があります。

 ブルーライト

黄疸の治療に使用します。

 

NICUでよく使用する機械類の説明をしましたが、実際に見て分からないことや気になることは何でも看護師に聞きましょう。

NICUの入院費について

NICUに入院した赤ちゃんの入院費に関しては、未熟児養育医療保険制度が適応になれば自己負担はおむつ代程度になります。

しかしこの未熟児養育医療保険制度は

・適応に条件がある

・自治体によっては一部自己負担額がことなる

世帯年収によっても異なる

という点から、全員がおむつ代程度になるというわけではありません。

入院費に関しては未熟児養育医療保険の説明も含め、NICUの医療事務から説明があるかと思います。

もし医療事務から説明がない場合は、一度こちらから聞いてみましょう。

自分を責めてしまうママへ

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ママ達は赤ちゃんがNICUに入院されたことをはじめ、赤ちゃんの状態のこと、将来のこと、本当に沢山の不安を抱えておられると思います。

ただ絶対に「自分のせいだ」と思わないで欲しいのです。

誰のせいかと聞かれるとそこには答えはなくて、上手く返事することが出来ないのですが、だけど絶対にママのせいではありません。

なので自分を責めないでください。

そして大事な大事な命がここに誕生したこと、心からおめでとうございます。とお伝えしたいです。

赤ちゃんのこれからについて、気になっていること沢山あると思います。

そんな時は一人で抱えずに主治医やNICUナースに相談してください。

NICUは赤ちゃんを治療する科ではなく、ママと一緒に赤ちゃんを育てる科です。

いつもママと赤ちゃんの味方です。

そのことは忘れないでくださいね。

さいごに

NICU内は見慣れない機械が沢山あり、独特な空気感もあります。

そのためNICUの中に入ったことで余計に不安を感じる場合もあるかもしれません。

この記事により

NICUはいったいどのようなところなのか

・赤ちゃんはどのようなケアがされているのか

・赤ちゃんと関わることができるのか

などをイメージしやすくなることで不安の軽減につながればと思っています。

ただこの記事に掲載しました赤ちゃんが入院する基準や育児参加の内容は、病院の管理状況や医師、看護師の判断によっても異なります。

そのため不明な点などがあれば、赤ちゃんの入院しているNICUスタッフに御確認ください。

不安に思っていること、気になっていることは、絶対に1人で抱えるということはしないでくださいね。

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