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ナース・ミントの悩み解決クリニック

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在宅でできる誤嚥性肺炎の予防法!高齢者の健康寿命をのばす6つの方法

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あなたのおじいちゃん、おばあちゃんが元気な生活を維持するためにも6つの方法で誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を予防しましょう。

高齢者は噛む力、飲み込む力が低下してくるので誤嚥性肺炎になりやすくなります。

実はこの誤嚥性肺炎によって死亡する高齢者は多いんです。

また誤嚥性肺炎により入退院を繰り返す高齢者も非常に多いのですが、入院という環境の変化は高齢者にとっては大きな負担となります。

高齢者の場合、入院によって足腰が弱る、認知症が進行するというケースも少なくありません。

高齢者の命と健康寿命を守るためにも誤嚥性肺炎にならないように、自宅での予防に努めましょう! 

誤嚥性肺炎とは

誤嚥性肺炎とは飲み物や食べ物、唾液などが気管に入り、その際に細菌も一緒に肺に入ることで生じる肺炎です。

食べ物、唾液の他にも、一度胃の中に入った食物が逆流し気管に入る場合があり、そのような場合も生じやすくなります。

症状としては

・咳

・発熱

・痰(喉の奥がゴロゴロいっている場合もあります)

・息苦しさを感じる

・活気低下

などがみられます。

誤嚥性肺炎は高齢者に多く見られ、高齢者の肺炎の約7割を占めています。

また誤嚥性肺炎は繰り返しなることが多く、誤嚥性性肺炎で死亡する高齢者も多いです。

誤嚥性肺炎にかかった場合は入院し抗生剤治療をしながら、数日間は絶飲食となります。

食事の再開は医師が本人の状態を見ながら判断します。

なぜ高齢者は誤嚥性肺炎になりやすいの?

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高齢者の特徴として加齢に伴い噛む力、飲み込む力が弱くなるため誤嚥性肺炎になりやすくなります。

歯は加齢に伴ってもろくなり、80歳以上のお年寄りで歯が20本以上あるのは38%程度。

また噛むための筋力や飲み込むための筋力も衰えますし、その上に脳梗塞などによるマヒが残るとさらに噛む・飲み込むという動作が困難となります。

その結果食事中に食物が肺に入ってしまったり、寝ている間に唾液が気管に流れこんでしまったりします。

健康な人の場合、食事が上手く呑み込めず気管に食事が入りそうになるとせき込みますよね。

それはせきによって気管に異物が入らないようにしているわけですが、高齢者の場合、そのような異物に対してせきをする咳嗽反射(がいそうはんしゃ)という機能も低下ししてきます。

そのため気管に入りそうになった食物・唾液をせきによってうまく出すことができません。

結果、更に誤嚥しやすくなります。

このように誤嚥した際に食物や唾液と一緒に細菌も肺に入り込むことで誤嚥性肺炎となります。

高齢者の特徴

歯の減少、噛む・飲み込む力の低下

食物・唾液が上手く飲み込めず気管にはいりやすくなる

咳嗽反射の低下により咳で気管に入りそうになっている食物を出せない

食物・唾液と一緒に細菌が肺に入り誤嚥性肺炎になる

高齢者の誤嚥性肺炎予防の必要性

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高齢者の命、健康寿命を守るためにも誤嚥性肺炎の予防が重要となります。

80歳以上の高齢者の死亡原因3位に肺炎が入っており、誤嚥性肺炎で亡くなる高齢者は多いです。

また高齢者は一度入院すると、安静を強いられることによって足腰が弱る場合があり、時には入院を期に寝たきりになる場合もあります。

新しい環境に適応することが苦手な高齢者にとって、入院という環境の変化は負担が大きく、認知症の進行につながる場合もあります。

そして誤嚥性肺炎の治療のため数日間絶飲食になるのですが、その間にも噛む・飲み込むという力が低下していくため、さらに食事が困難になる場合があります。

そのため誤嚥性肺炎で死亡に至らなかったとしても、入院治療によって健康寿命が短くなってしまうことが多いのです。

誤嚥性肺炎がもたらす死亡・健康寿命の短縮というリスクを下げるためにも誤嚥性肺炎の予防に努めましょう。

誤嚥性肺炎を予防する6つの方法

 入れ歯の調整をしよう

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入れ歯はきちんと合っているものを使用しましょう。

年をとると歯茎がやせてきたり歯が抜けてきたりするので、今まで使用していた入れ歯が合っていない場合があります。

入れ歯が合っていない場合、しっかりと食べ物を噛めないので誤嚥性肺炎になりやすくなります。

高齢の入院患者さんを見ていると、合わない入れ歯を長期に渡って使用しているケースが多く、入院を期に入れ歯を作り直すことがよくあります。

ご家族の方は今使用中の入れ歯がしっかり口に合っているかも確認してあげてください。

 

入れ歯が合わない場合は歯医者で調整してもらえますよ。

 

 

食事前に嚥下体操・アイスマッサージを取り入れよう

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食事前に嚥下体操、アイスマッサージを取り入れることで食事中の飲み込みをスムーズにしましょう。

食事前に準備運動することで誤嚥することを予防できます。

嚥下体操には、

首・肩のストレッチする

頬を膨らませる

舌の運動をする

パ行(パピプペポ)ラ行、タ行、カ行の発音をする

(パ行、ラ行、タ行、カ行の発音をする際に使用する器官は食事するときに使用する器官と同じなので、誤嚥の予防につながります。)

といったものがあります。

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(出典:https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/engeseihaishikkan/enge-kiso.html

アイスマッサージをすることで嚥下反射が促されるため誤嚥の予防につながります。

アイスマッサージは、氷水に浸したマウスケア用スポンジで舌の上や上あごの奥のほうを刺激することを指します。

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あまり奥の方を刺激すると嘔吐してしまうので注意しましょう。

食事・飲み物の形態を工夫しよう

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本人の飲み込む力に合わせた食事形態を用意しましょう。

今まで食べていた普通の形態の食事では噛む、飲み込むというのが難しくなる場合があり、そのような場合は食材を刻んだり、ミキサーにかけたりする必要が出てきます。

  • 食事中にムセる
  • 食べ物が口腔内に残る
  • 食事に異様に時間がかかる
  • 食事を残すことが多い

という場合は、食事の形態に問題がある場合があるので見直してみましょう。

介護食には様々な種類があり本人の噛む力、飲み込む力によって選択するものが異なってきます。

迷ったときはかかりつけ医、訪問看護師、デイサービスの看護師などに相談してみましょう。

現在入院中という場合は、管理栄養士や看護師に今の食事状況を確認しておきましょう。

また水分をむせる場合はトロミ材でとろみをつけるようにしましょう。 

正しい姿勢で食事をしよう

食事をするときはしっかりと体を起こした状態で食べましょう。

介護用ベッドをギャッチアップして食べる際は、体が下の方にずれやすくなります。

そうなると誤嚥のリスクが高くなるため、体がずれていないことを確認しましょう。

椅子に座って食事したほうが姿勢を正すことができるため、可能な限りベッド上ではなく椅子に座って食事するようにしましょう。 

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口腔ケアで口の中は清潔に

口腔内が汚いと細菌が繁殖し誤嚥性肺炎の原因になりますので、口腔内はきれいに保ちましょう。

高齢者には唾液の量が減るという特徴があります。

唾液は自浄作用といって口腔内をきれいにする役割もあるため、唾液が減っている場合、唾液による自浄作用の効果が乏しくなります。

よって細菌が繁殖しやすい状況になっているため、誤嚥性肺炎の予防には口腔ケアが重要となります。

そのため毎食後、口腔内ケアを行いましょう。

絶食中であっても口腔内には細菌が増加してくるので口腔ケアは必要です。

歯ブラシや歯間ブラシ、口腔ケア用スポンジなどを使用して口腔ケアを行いましょう。

自分でうがいができない場合は、口腔ケア後に湿らせたガーゼで口全体をぬぐってあげましょう。

 

口腔内の乾燥が目立つ場合は、口腔内保湿ジェルも使用しましょう。

 

 

食後2時間は横にならないようにしましょう

食後すぐに横になると、胃の中のものが逆流しそれが肺にはいる危険性があります。

そのため食後2時間は横にならないようにしましょう。

休みたいときはリクライニングのソファーを利用する、介護用ベッドを35~40度程度ギャッチアップして休むようにしましょう。

さいごに

高齢者が元気に毎日過ごすためにも誤嚥性肺炎の予防は大切です。

そのため、

・本人に合った入れ歯の使用

・食事前の嚥下運動、アイスマッサージ

・食事形態の工夫

・姿勢を正して食事をする

・毎食後口腔ケアをする

・食後2時間は横にならない

といった点に注意していきましょう。

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